日: 2019年1月23日

Windows 7 / Office 2010ともに来年2020年にサポート終了します。

OSにはサポート有効期限があります。

Windows XPサポート終了で大騒ぎしたのは、ご存知と思います。

ユーザーが少ないせいかあまり知られてないように思いますが、一昨年(2017 年 4 月 11 日)には、Windows Vistaサポートが終了しています。

来年(2020 年 1 月 14 日)には、Windows 7のサポートが終了します。企業向けには有料(年単位・台数あたりで費用が発生します)サポート「Windows 7 Extended Security Updates(ESU)」がありますが、費用がかさみますし、結局3年(2023年1月)でサポートが終了します。

ちなみにOffice2010も2020年10月にサポートを終了します。

サポートが終了したらどうなるか

OSにバグが発覚しても、修正対応はされませんし、問い合わせ対応もしてもらえなくなります。

昨今は、ウィルスや情報漏洩など危険がいっぱいなので、セキュリティ問題に対する対策もされなくなり、危険性が大幅に増して、とても業務用には使えなくなります。

また、サポートを終了したOSでは、セキュリティ対策を重視するサイトにはアクセスができなくなります。例えばネットショップ・銀行金融関係、動画サイトなどは使えなくなります。

インターネットの利用が、セキュリティ上危険になるだけでなくアクセスそのものができなくなる場合が増えます。

さらに使用しているアプリケーションもバージョンアップなどで使えなくなる場合が多々発生します。とくにセキュリティ関連ソフトは確実に使用できなくなります。

Windows Vista / Windows 7 OSサポート終了対策

基本的には以下のような対策となります。

  1. Windows10搭載のパソコンを新規購入(もしくはレンタル)・置き換える。
  2. Windows Vista / Windows7搭載のパソコンのOSをWindows10にアップグレードする。
  3. Windows Vista / Windows7搭載のパソコンのOSをLinuxに変更する。
  4. シンクライアントに変更する。

1.の場合、設備投資・レンタル費用が発生します。置き換えには廃棄費、セットアップ費用・工数が発生します。また、Windows10はWindows7と異なる部分も多々ありますし、既存の古いアプリケーションは動かなくなる可能性があり、古いアプリケーションのアップグレードも必要になります。

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(パソコンの選択・手配・セットアップなど)

2.の場合、Windows10 OS購入費用とセットアップ費用・工数が発生します。メーカ製PCの場合、メーカが動作確認していない場合は、動作保証されませんし、ドライバーがなく動作しなくなる機能がある場合もあります。(スキルのある技術者がいる場合は、パソコンメーカーがドライバを供給してなくても対応できる場合もあります。)

ただし、Windows10は32ビットサポート終了してしまいましたので、CPUが64ビット未サポートの場合は、この対策は利用できません。

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(Windows10のセットアップ、事前確認など)

3.の場合、オープンソースのLinuxを使用するとセットアップ費用・工数のみ発生します。ビデオチューナなど専用IC/特殊なUSBデバイスなどの場合は動作しなくなる可能性はありますが、基本的なハードウェアは大概動作します。

ただし、基本的には現状のWindowsアプリは、Linuxのアプリケーションへの切り替えが必要になります。

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(Linuxのセットアップ、事前確認、運用サポートなど)

4.の場合、ネットワークインフラが充実していることが大前提となります。ローカルには端末のみとして、ネットワークサーバー上にパソコンを仮想構築します。レンタルサーバーのサービスに依存すること、定期的に費用が発生すること、それなりに太く信頼性のあるネットワークが必要になります。特殊な周辺機器が必要な場合、高速なグラフィックが必要な用途には、向きません。(対応はできる場合もありますが、ローカル環境のほうが良いと思います。)