カテゴリー: Windows

Outlookなどから送付されたメールに「winmail.dat」というファイルが添付されている場合があります。

Thunderbirdを利用している場合は、アドオンを追加することで通常の添付ファイルと同様に扱うことができるようになります。

いくつか対応するプラグインがあるようですが、一例として「LookOut」を利用してみました。

Thunderbird 69.10.0/LINUXをご利用の場合、現時点(2020.01.02)ではアドオン動作環境の78.0以降へのUpdateがサポートされないため、「他のバージョンを見る」から「バージョン2.0.4」をダウンロードしてアドオンすることで利用できます。

ちなみにYahooメールを持っている場合は、Yahooメールに転送することで「winmail.dat」の内容が確認できます。但し、日本語ファイル名だとファイル名が文字化けしてしまいます。

Python+wxpythonのプログラムで、buttonがアクティブにならない

Linux環境では問題なく動作していたので、Windows10でも動作するだろうと思っていたら、ボタンが表示はされているがアクティブにならない現象が発生!

しばらく悩んだ末、原因判明というか、対応策が判明!

NGだったのは

sizer_4 = wx.BoxSizer(wx.VERTICAL)
self.panel_1 = wx.Panel(self, wx.ID_ANY)
self.panel_3 = wx.Panel(self, wx.ID_ANY)
self.button_1 = wx.Button(self.panel_3, wx.ID_EXIT, "")
self.button_2 = wx.Button(self.panel_3, wx.ID_ANY, "AAAA")
self.button_3 = wx.Button(self.panel_3, wx.ID_ANY, "BBBB")

sizer_2 = wx.BoxSizer(wx.HORIZONTAL)
sizer_2.Add(label_1, 1, wx.EXPAND, 0)
sizer_4.Add(self.button_1, 0, wx.ALIGN_RIGHT | wx.ALL, 10)
sizer_4.Add(self.button_2, 0, wx.ALIGN_RIGHT | wx.ALL, 10)
sizer_4.Add(self.button_3, 0, wx.ALIGN_RIGHT | wx.ALL, 10)
self.panel_3.SetSizer(sizer_4)
sizer_2.Add(self.panel_3, 0, wx.ALIGN_RIGHT | wx.ALL, 10)

要は、sizer4をpanel3に貼り付けて、sizer2へ

これを

sizer_2.Add(label_1, 1, wx.EXPAND, 0)
self.panel_1 = wx.Panel(self, wx.ID_ANY)
self.button_1 = wx.Button(self.panel_1, wx.ID_EXIT, "")
self.button_2 = wx.Button(self.panel_1, wx.ID_ANY, "AAAA")
self.button_3 = wx.Button(self.panel_1, wx.ID_ANY, "BBBB")

sizer_4 = wx.BoxSizer(wx.VERTICAL)
sizer_2 = wx.BoxSizer(wx.HORIZONTAL)
sizer_4.Add(self.button_1, 0, wx.ALIGN_RIGHT | wx.ALL, 10)
sizer_4.Add(self.button_2, 0, wx.ALIGN_RIGHT | wx.ALL, 10)
sizer_4.Add(self.button_3, 0, wx.ALIGN_RIGHT | wx.ALL, 10)
sizer_2.Add(sizer_4, 0, wx.ALIGN_RIGHT | wx.ALL, 10)

sizer4をpanel3をかいさないで、直接sizer2に貼付け

これで、無事windows10でも問題なく動作しました。もちろん、Linuxも

全体的なサイズを決めたい場合など、Panelを介したいと思いますし、ルール的には問題ないと思いますが、極力省けるパネルは入れないようにして、デザインもsizerで設定したほうが、マルチプラットフォームを考えたとき良さそうです。

Linux環境で作成したPythonプログラムが、Windows環境ではout of range

マルチプラットホーム対応で、Webアプリへの転用もできるので、主にPythonでプログラムの作成をしていますが、仕事PCのメインOSをLinuxに移行した関係でプログラム作成、確認も必然的にLinux環境が主となってしまいます。

しかし、お客様の環境は、殆どがWindows7/10ですので、Windows環境で動作することが必要となります。

ところが、残念ながら、pythonで作成したプログラムが、Linux上では問題ないのにWindows上ではエラーを吐いたり、画面表示やライブラリーの動作が異なることが多々あります。

その1つが、「Out of Range」

ファイルの読み書きをする場合に起きやすいエラーですが、CSVファイルの扱いに関しては、以下の盛り込むことで、ファイルの読み書きに関しては対策できます。

書き込み時、
withopen(data_file, 'w', newline='', encoding='utf-8') as fo:
    writer = csv.writer(fo)
    writer.writerows( myFile )
 
読み出し時、
withopen(data_file, 'r', newline='', encoding='utf-8') as fi:
    reader = csv.reader(fi)
    myFile = [row for row in reader]

out of Rangeの要因は、改行の扱いで、「newline=”」を指定することで余分な改行が回避されて正常に読み書きできるようになります。

また、プラットフォームの違いによりエンコードでエラーとなることも多々ありますので、明示的に「encoding=’utf-8’」コード指定しておきます。

その他、ファイルがないのにファイルOpen すると当然エラーなりますので、以下でファイルの有無の判定をします。
if os.path.exists(data_file):
   with open(data_file, 'r', newline='', encoding='utf-8') as fi:
            reader = csv.reader(fi)
            myFile = [row for row in reader]

ファイルがない場合に新規にファイルを作りたい場合は、

if not os.path.exists(data_file):
     with open(data_file, 'w', newline='', encoding='utf-8') as fo:
          writer = csv.writer(fo)
          writer.writerows(myFile)

補足:

data_fileは、パスを含めたファイル名を指定します。

myFileは、読み書きするデータとなります。csv」の場合リストとなります。

Windows7を意識したLinuxを検討

Windows7/Windows Windows7を使用してきたユーザーが、Linuxの乗り換えるのに必要な条件とは?

Microsoft Windowsで使用して使い慣れたアプリケーションがそのまま使用できるのが理想ですが、現実的には難しく、これはWindows10に移行した場合でも一部のソフトウェアでは発生する問題で、見栄え&操作は変わることは多々発生しますので、

  1. Windows7/Windows Vista環境で使用していたデータファイルを取り扱えること
  2. Windows7/Windows Vistaから違和感の少ない見た目と操作性があること
  3. 極力GUIでユーザーフレンドリーであること
  4. 長期間安定した運用が期待できること
  5. Windows7/Windows Vista世代のPCで実用性のある性能が期待できること
  6. 低コストであること

1.に関しては、マイナーなアプリ専用フォーマット以外の標準的なデータ形式にはLinuxで対応可能なので、概ねどのLinuxディストリビュートでも問題ないと思われます。

2.に関しては、従来はWindows7と酷似のUIもありましたが、最近では、感覚的に類似の見た目と操作性を提供して、なお且つ動作が軽いXfceを採用したLinuxを選択するのが良いかと思います。(Xfce以外にも類似のものはありますが、現時点ではメジャーで標準設定での類似性と軽量である点からXfce)

3.に関しては、Xfce+各種サポートツールがGUI化されていて、初期セットアップ時を除きCUIの使用が不要なものとなると思います。

4.に関しては、シェアーや積極的な活動をみるにUbuntu系を選択することになろうかと思います。

5.に関しては、Xfce採用のLinuxであれば、ほぼ問題ないと思われます。

6.に関しては、有料のLinuxももちろんありますが、基本的にはLinuxであれば無償で使用できます。

以上から…….

 

Ubuntu系の

Xubuntu

Ubuntuの公式派生ディストリビュートなので、長期運用の安心感があります。

また、参考とできる情報も多く、Ubuntuの中では軽快な部類となります。

Zorin OS

以前からWindowsを意識したGUI(現在ではXfce)を提供しており、わかりやすい優しい見た目がでWindowsユーザーにはとつきやすいと思います。

GUIのみで操作可能で、日本語化もGUIで可能です。

デフォルトでWineがインストールされていますが、使用したいと思うようなWindowsアプリが使用できる可能性は残念ながら低いように思います。

Ubuntu系ではなく、ArchLinux系となりますが、より多く、より新しいアプリを使いたい方は、ArchLinuxに初期設定からGUI化した

Manjaro Linux という選択もありかと思います。(VirtualVoxでの確認結果が良好でしたので、私のセカンダリーPCのOSとして評価継続中)

ArchLinuxは、一般にはかなりハードルが高いですが、 Manjaro Linux XFCE Edition だと軽量なうえGUI化されており、セットアップ時の日本語化で少しCUIを使用するだけで、運用自体はGUIで可能となります。標準設定ではArch User Repositories(AUR)の安定版を更に確認後提供しているので、新しいアプリをより安心して使用できます。また、多少の設定変更でAURも利用可能となりますので、Linuxで無償で提供されているアプリの多くを動作させることができます。(ライブラリのリビジョンの違いとかでコンパイルに失敗してセットアップできないこともあるようです。)

ガンガン自分用にカスタマイズしたい方は、KDE Plasmaデスクトップなので多少マシンパワーが必要(Core2、2GBなら十分実用的)になりますが、Manjaro Linux KDE Edition も良いかもしれません。デフォルトのパッケージマネージャがOctopiなので詳しい方でないと扱いにくいのでpamacをインストールしてこちらをパッケージマネージャに使用するとカテゴリ別表示ができて、随分とユーザーフレンドリーになり、比較的簡単に目的のアプリケーションを見つけてインストール/アンインストールできます。

その他、Ubuntu系でKDEのデモとして提供されている「 KDE neon 」も評判がよくUbuntu本家についで使用されているようですが、残念ながら私のテスト環境では、Live CDは起動するもののインストール後起動せずで、評価できていません。KDE Plasmaデスクトップなので、軽量ではないはずですが、以外に軽快に動作するらしいです。

 

LinuxホストVirtualBoxにWindows10(x64)をインストール

UbuntuのソフトウェアからインストールできるVirtualBoxは5.xでx86しかサポートしていないので、6.0をダウンロードしてインストールします。

Download VirtualBox for Linux Hosts

から、使用しているLinuxにあったものをダウンロード、インストールします。

インストールしたあと、Kernelの再構成が必要です。

sudo /sbin/vboxconfig

これを行っていないと仮想環境が起動できない場合があります。

あと、システムBIOSでVT-x(Intel CPU)/AMD-V(AMD CPU)を有効にしておきましょう。メーカ製PCの場合、有効になってない場合が多いかと思います。

Windows10インストール環境作成

システム メインメモリ:2GB(ホストのシステムメモリより小さい値にします。)

システム プロセッサー:ホストが4コア以上であれば、コア数は2以上

あとは、初期値で良いと思いますが、ディスプレイの2Dアクセラレータくらいは有効にします。

Windows10をインストール

Windows10のインストール媒体もしくはイメージをVirtualBoxの仮想マシンのCDにマウントして、仮想マシンを起動すると通常のWindows10のインストールが始まるので、標準通りインストールをします。

インストールが完了したら、仮想マシンのウインドウメニュのデバイス配下の「Insert Gues Additions CDイメージの挿入」を選ぶとインストールプログラムが起動するので指示通りインストールをすすめて最後に再起動したら完了です。

これで、マウスはバリアフリーでホストOSとゲストOS間を意識しないで行き来できますし、フルスクリーン表示も問題なくできるようになります。

さらにVirtualBoxの仮想マシンの環境設定で一般->高度にあるクリップボードとドラック&ドロップを双方向に、あと共通フォルダーの設定をしておくと起動後はホストOSからほとんどゲストOS(今回はWindows10)を意識しないでデータのやり取りもできるようになります。

トラブル対応

Windows10のインストーラが途中で止まってしまう場合は、VirtualBoxのシステム・アクセラレーションの準仮想化インターフェースをLegacyにすると良いようです。

Windows 7 / Office 2010ともに来年2020年にサポート終了します。

OSにはサポート有効期限があります。

Windows XPサポート終了で大騒ぎしたのは、ご存知と思います。

ユーザーが少ないせいかあまり知られてないように思いますが、一昨年(2017 年 4 月 11 日)には、Windows Vistaサポートが終了しています。

来年(2020 年 1 月 14 日)には、Windows 7のサポートが終了します。企業向けには有料(年単位・台数あたりで費用が発生します)サポート「Windows 7 Extended Security Updates(ESU)」がありますが、費用がかさみますし、結局3年(2023年1月)でサポートが終了します。

ちなみにOffice2010も2020年10月にサポートを終了します。

サポートが終了したらどうなるか

OSにバグが発覚しても、修正対応はされませんし、問い合わせ対応もしてもらえなくなります。

昨今は、ウィルスや情報漏洩など危険がいっぱいなので、セキュリティ問題に対する対策もされなくなり、危険性が大幅に増して、とても業務用には使えなくなります。

また、サポートを終了したOSでは、セキュリティ対策を重視するサイトにはアクセスができなくなります。例えばネットショップ・銀行金融関係、動画サイトなどは使えなくなります。

インターネットの利用が、セキュリティ上危険になるだけでなくアクセスそのものができなくなる場合が増えます。

さらに使用しているアプリケーションもバージョンアップなどで使えなくなる場合が多々発生します。とくにセキュリティ関連ソフトは確実に使用できなくなります。

Windows Vista / Windows 7 OSサポート終了対策

基本的には以下のような対策となります。

  1. Windows10搭載のパソコンを新規購入(もしくはレンタル)・置き換える。
  2. Windows Vista / Windows7搭載のパソコンのOSをWindows10にアップグレードする。
  3. Windows Vista / Windows7搭載のパソコンのOSをLinuxに変更する。
  4. シンクライアントに変更する。

1.の場合、設備投資・レンタル費用が発生します。置き換えには廃棄費、セットアップ費用・工数が発生します。また、Windows10はWindows7と異なる部分も多々ありますし、既存の古いアプリケーションは動かなくなる可能性があり、古いアプリケーションのアップグレードも必要になります。

お気軽にお問合せ下さい
(パソコンの選択・手配・セットアップなど)

2.の場合、Windows10 OS購入費用とセットアップ費用・工数が発生します。メーカ製PCの場合、メーカが動作確認していない場合は、動作保証されませんし、ドライバーがなく動作しなくなる機能がある場合もあります。(スキルのある技術者がいる場合は、パソコンメーカーがドライバを供給してなくても対応できる場合もあります。)

ただし、Windows10は32ビットサポート終了してしまいましたので、CPUが64ビット未サポートの場合は、この対策は利用できません。

お気軽にお問合せ下さい
(Windows10のセットアップ、事前確認など)

3.の場合、オープンソースのLinuxを使用するとセットアップ費用・工数のみ発生します。ビデオチューナなど専用IC/特殊なUSBデバイスなどの場合は動作しなくなる可能性はありますが、基本的なハードウェアは大概動作します。

ただし、基本的には現状のWindowsアプリは、Linuxのアプリケーションへの切り替えが必要になります。

お気軽にお問合せ下さい
(Linuxのセットアップ、事前確認、運用サポートなど)

4.の場合、ネットワークインフラが充実していることが大前提となります。ローカルには端末のみとして、ネットワークサーバー上にパソコンを仮想構築します。レンタルサーバーのサービスに依存すること、定期的に費用が発生すること、それなりに太く信頼性のあるネットワークが必要になります。特殊な周辺機器が必要な場合、高速なグラフィックが必要な用途には、向きません。(対応はできる場合もありますが、ローカル環境のほうが良いと思います。)

Linux上でWindowsアプリを動作させる環境の構築

性能はともかく安定して動作させるのは、VirtualBOXのような仮想マシン上にWindows OSをインストールして動かすのが簡単ですが、別途Windows OSを購入しなければならないですし、実マシン(Linux)からメモリを固定的に割くことになります。また、Linuxから敷居なし(Windowsを意識しない)というわけにもいかなくなりますから面白くありません。

Linux上で動作しない常時必要なWindowsアプリがあるなら、別途Windowsマシンを用意してリモートコンソールでWindowsマシンを使ったほうがよいと思います。

ということで、ここでは「wine」を使って、Linux上でWindowsアプリを動作させる環境を作りたいと思います。

Wineですが、日々Updateされており、安定バージョンでも良いのですが、少しでも動く可能性を広げたいと思い、ここでは、最新版をインストールしたいと思います。(使用したいWindowsアプリが動作するWineのレビジョンがわかる場合はそのバージョンを準備したほうが良い場合もあります。)

Ubuntu 18.04の場合:それ以外は、Repositoryの部分が異なります。

sudo dpkg --add-architecture i386 
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
sudo apt-key add winehq.key
sudo apt-add-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main'
sudo apt update
sudo apt install --install-recommends winehq-devel

これでwineがインストールされました。

ライブラリ、フォント、タスクマネージャなどをフォローしてくれる「Winetricks」もソフトウェアからインストールします。

Windowsアプリをインストールする前に

LinuxとWindowsではフォントに指定がことなりますので、最低限Windowsの日本語フォントの代替えを設定しておかないとインストール中に文字化けばかりで読めません。

とりあえず、WinetricksのInstall Fontsで「xxx japan xxx」日本語関係のフォントをインストールしちゃいます。

その他、インストールしたいWindowsアプリが必要といているライブラリがわかっている場合は、事前にWinetrickでインストールしておくとインストールがスムーズに完了します。

Windowsアプリをインストールする

ここではちょっと専門的なツールをインストールします。

USB接続のプログラマーTL866_IIPlusの制御プログラムはWindows版しかないのでこれをLinux上で動作するようにします。

まず、ここからTL866II Plus Application softwareをダウンロードします。rarのままでは使えないので、解凍してexeを抽出しておきます。

USBでデバイスを認識させるために少し細工が必要なので、こちらからプログラム「setupapi.dll」をダウンロードと手順を参考にします。

sudo echo 'SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="a466", ATTRS{idProduct}=="0a53", GROUP="plugdev", MODE="0666"' > /etc/udev/rules.d/51-minipro.rules

sudo udevadm trigger

wine XgproV811_Setup.exe

「setupapi.dll」を「~/.wine/drive_c/Xgpro/」にコピー

これで完了です。

Windowsアプリによっては、以下を単純に実行するだけでインストールできることもあります。ただ実行時カレントディレクトリは、デスクトップは避けましょう。

wine <インストールプログラム>

例えば、圧縮解凍ツール7ZipはLinuxでもありますが、日本語GUI表示にならないようなのでWindows版をインストールしちゃいます。

最新のインストール実行ファイルをダウンロード

linux Wine 7zip

このままOKでWine Windowsプログラムローダーで開くとインストールを始めます。あとは指示通りでインストール完了。

WindowsでいうところのスタートメニューのWineのアイコンからインストールしたWindowsプログラムが起動できますし、ファイルマネジャーThunarでファイルを右クリックするとコンテキストメニューに圧縮解凍メニューも出て、あたかもLinuxネイティブのように使用できるようになります。

試しにCINEBENCH R15を動作させてみました。適当なフォルダーにおいて、実行ファイルをクリックするだけで動きました。インストールが不要なプログラムはLinux環境であることを全く意識しないで実行でき、ちょっと感動します。しかもOpenGLというのもありなかなかの結果。

ただし、DirectX/VB6などが必要なプログラムはそれらのライブラリ(DLL)を事前にインストールしておく必要があります。(wine自前で動作する場合もあるらしい。)

今後試して、ぜひ動かしたいWindowsアプリ

・公的個人認証サービス

問題は非接触カードリーダーをアプリに見せるところか…..

・JDL IBEX出納帳

これは、一部ネット関係の機能が気になるけど、….

・e-TAX

Web版は、OS/IEのチェックをしてくるが、これはクリアできる。しかし、ActiveXを要求してくるのでだめ。

さて、ダウンロード版が使えるかどうか。

・松井証券 ネットストック・ハイスピード(最近貧乏なので触れてないが(-_-;))

推奨環境がIE11/Edgeとなっているが、これらはいずれも現状Wineにはインストールできないようなのでだめかも。ただ、推奨環境の記述から可能性も残されているような….

一部のサービスはGoogle Chromeで動作するようなので、試してみたい。

・CLIP STUDIO PAINT Pro

動かなければ、代替え手段はあるけれど、仕事でバーナーや写真修正に愛用しているので、動くと嬉しい。

パソコン設備の買換え前にLinuxを検討しましょう!

WindowsとLinuxの比較

(最近のWindows10の挙動に個人的に不信を抱き、Linuxを再び触る機会が増えたそんな状況での個人的な主観も含みます。)

デスクトップ上でWindows10とXubuntuを見た時、以前は明らかにMicrosoft Windowsに軍配が上がる感じでしたが、Windows10でのフォントの汚さ(度重なる修正と慣れで問題は少なくなった)などつまずいている間に、Linuxを支える有志やそれをサポートする企業の努力により、随分とユーザーフレンドリーになり、見栄えももちろんですが、操作性においても、一般のユーザーが使っても違和感のないレベルになりました。

インストールについてもWindows10の簡単インストールに全然負けてない簡単インストールとなり、標準的なハードウェアだと自動的に最適なドライバーがインストールされ、昔のように必要なドライバーを探して個別にビルド、インストールが必要ということがないと思います。ただ、特殊なハードウエア(個別メーカーのソフトがないと動かないようなハードウェア)例えば、テレビチューナなどは、情報が開示されてなくドライバーがない場合もありますが、それも随分と限られてきたように感じます。そもそも中核に使用されるチップの共通化が進んで、チップ単体に対応するドライバーがあれば、メジャーになるハードウェアなら世界中の誰かがポーティングして動くドライバーを公開しています。

Microsoft windowsは、1社独占のOSで、今後の動向はMicrosoft次第ですし、最近の定期的なUpdateには閉口することしばしば、折角設定した環境を平気で壊してくれますし、ネットワーク依存性がドンドン強くなっていて、必要とあらば個人情報を引き抜くことも容易な環境となっています。マイクロソフトアカウントによる同期化なども便利な一方で大きな危険をはらんでいるように感じて仕方がありません。それに対してLinuxは、基本はオープンソースですし、様々なパッケージ(ディストリビューション)があり、それぞれに特徴はありますが、多くの人がソースを解析改造を繰り返して相互監視の上で進化しており、1社1個人の思惑でどうかなるOSではありませんので、その点でStatableなリビジョンを使用する限り安心して使用できると思いますし、自分の好みの環境の維持もさほど難しくは無いように思います。

LinuxがWindows10に劣るとすると専用ソフトの存在ですが、これもクラウド化が進むにつれてWebアプリへと変わりつつありますので、その垣根も低くなってきたように思います。

最近の高速なハードウェアを要求する3Dゲームなどはまだ、Windows10に分があるように思いますが、3D CADなどはかなり以前からLINUXのアプリケーションが存在しますし、グラフィックカードメーカーも世の流れに合わせてLinuxのドライバーを提供していますので、必要に応じて別途にドライバーをインストールしなければならない手間がありますが、それはWindows10についても本当にTuningしたい場合はメーカから最新のドライバーを入手してインストールしなければならないので、さほど差はないように感じます。

LinuxもGUI強化などにより、ハードウェアに要求する要件が高くなってきてはいますが、Windows XP世代のハードウェアなら一般的なパソコンの使用範囲であれば実用範囲の動作ができる場合が多々ありますし、何より最新のバージョンをハードウェアの新旧を問わずインストールできますのでセキュリティー的にも安心できます。また、中小企業などは、パソコンの入替の頻度も大幅に削減でき、経費削減にもなると思います。

オフィスソフトの代表的なMicrosoft OfficeもLibreOffice / OpenOfficeに置き換えることが出来ます。但し、既存マクロなどは作り直しが必要だったり、完全互換ではありませんが、社内は、LibreOfficeで統一、一部やむなしの限られたパソコンのみMicrosoft Officeを導入して、対外的資料は基本pdfもしくはcsvとすることで運用可能となります。どれほど経費の削減になるか.....

もともとパソコンの得意でない方には、OSが、LinuxかWindows10かなんて関係ありませんから、会社の中で1、2人ある程度Linuxを触れる方(いない場合は、私共の様なところに外注委託)がいれば、既存の設備のままで経費削減もできる可能性があります。ご検討されてはどうでしょうか….

Ubuntu / Xubuntu をインストールしよう

ただインストールするだけ(Windows10とデュアルOS化したいなどでない、新規インストールの場合)なら、インストールするLinuxのイメージをインターネットからダウンロードして、DVDに焼くか、USBブートに対応したパソコンにインストールする場合ならUSBメモリに書き込み、その媒体からブート、いくつかの簡単な質問に答えるだけで、パソコンに合わせたLinuxがインストールされます。

WindowsXP、VISTA世代のパソコンにインストールするなら、Xubuntuがおススメです。最初から見た目もMicrosoft Windowsに近い印象なのでユーザーの違和感も少なく、動作も比較的軽いので、多くの場合、快適に使用できます。(インターネット上で動画を見たり、3Dゲームなどには向きませんが、)

パワーに余裕があるパソコン(省エネCPUを除き、コアが2個以上、メモリが4GB以上)なら、Ubuntuがおススメ。

日本語で使用するなら「日本語 Remix」が良いでしょう。オリジナルなUbuntuに日本語文化独自の修正が加えられているので、より快適に使用できます。

インストールするLinuxのバージョンは、業務や長い間環境を維持したい場合は、最新のLTS版を使用しましょう。サポート期間が長く、標準状態では安定した機能のみ組み込まれますので安心して使用できます。

Linuxのセキュリティについて

一般的にLinuxでは、Microsoft Windowsの様なセキュリティ対策(ウィルス対策)ソフトはあまり必要と考えられていません。

ウィルスのターゲットとされることが少ないこともありますが、セキュリティ対策に最も効果的な対策は、常に問題を修正された最新の状態で使用することなので、世界中の有志やサポートする企業のもと、問題が見つかればすぐさま修正が入り、常に最善の状態に保たれるLinuxを取り巻く環境とLinuxというOSそのものがセキュリティに配慮されて設計されていることによります。

ただ、インターネット上には危険なサイトも沢山あります。これらに対しては、人間セキュリティ次第の場合も多々ありますので注意が必要となります。ブラウザにも世界中から寄せられるブラックリストが登録され、事前に警告する機能も備わっていますので、人間セキュリティ機能を少なからずサポートしてくれます。それでも注意は必要となります。これはウィルス対策ソフトを導入しているWindows10でも程度の差異はありますが、同様に注意が必要となります。

情報を開示するかと聞かれて、オペレーターが開示すると答えたらそれまでですから.....

パワーに余裕があるパソコンの場合は、オープンソースで開発されているウィルス対策ソフトClam Antivirusをインストールしておくとより安心かもしれません。Clam Antivirusのフロントエンドの「ClamTk」をインストールすることで簡単に使用できます。

私の環境で、Linuxで運用できないもの

通常業務で使用しているアプリケーションは、一部を除き、Linux上にほぼ同等の機能を有するアプリケーションがあります。

唯一、税務処理のみWindows上の専用ソフトとなります。会計ソフトなどは、linuxでも「GnuCash」など存在し、実用レベルにあるようですが、外部に事務処理をお願いしたり、税務申告するにはちょっと厳しいと思われます。会計処理ができる方がいらっしゃる会社であれば、移行できるのではないでしょうか。但し、海外生まれの会計ソフトなので日本文化に合わない部分もあるかもしれませんので、試行錯誤しながらとなるとは思われます。

最近はクラウドタイプの会計ソフトに対応している会計士さんもいらっしゃるようなので、クラウドに走る手もあります。現状の会計ソフトを使いたい場合は、wine上で動作するか確認してみて安定動作するようなら、Linux上で現行のWindows版会計ソフトを利用する方法もあると思います。

TAXも、現状はアプリ版を使用しているので、未確認ですが、おそらくWeb版を使用すればLinuxでも問題ないでしょう。 公的個人認証とWeb版と言いつつローカルにアプリのインストールが必要で、Windows/Macのみ対応となっており、対応は難しそう。

弊社は、「JDL IBEX出納帳」を使用しているので、これの機能限定版(登録会社が1社のみ)で無償配布されている「JDL IBEX出納帳Major」をwine上で動作確認したいと思ったのですが….googleのreのV3への移行対応の影響でしょうか登録メールが発行されないので、ダウンロードできず....

確認はまたの機会に

 

涙....

仕事で主要に使っている伊予銀行のネットバンキングが未だにLinuxはだめ、Internet Explorer(つい最近Edge対応)のみと時代遅れのまま。大手は対応しているところも増えているようなのに残念…メインBank変えようかしら。。。。「User-Agent Switcher」を使えばLinuxでも使えるのですが本末転倒?今どきでないOS/IE制限は外すべきと思います。

ハードディスク(HDD)やシリコンディスク/ソリッドステートドライブ(SSD)の健康チェック

あなたのHDD/SSDは健全ですか?

近年のハードディスク、とくにSSDの信頼性向上は目覚しいと思いますが、それでも動作環境により極端に寿命が短くなったり、製品寿命や故障で、ある日突然データが読めなくなる、パソコンが起動しないなんてことがあるかもしれません。

あなたのHDD/SSDは大丈夫ですか?

最近のHDD/SSDは、S.M.A.R.T.なる状態をログする機能を持っています。このログを確認することで、利用温度や経年劣化による故障の兆候や寿命を予見することが可能になります。

S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)を利用する

最近のPCのBIOSやOSには標準でS.M.A.R.T.データを参照する機能がある場合がありますが、BIOSに至っては再起動時にしかわかりませんので、殆ど再起動しないパソコンなどは、再起動したときには時遅しなんてことがあるかもしれません。

運用中に定期的にS.M.A.R.T.を監視して、状態がかわると警告してくれる常駐アプリケーションを利用をお勧めします。

CrystalDiskInfo

Crystal Dew Worldで開発、公開されているソフトでBSDライセンスですので、無料で利用できます。いかに紹介する有料ソフトに対して監視のみですが、雫ちゃんバージョンや音声による警告など、無料とは思えない優れものです。

インストールするだけでは、常駐してくれません。ソフトを起動して機能->常駐とスタートアップにチェックすることで、常駐監視となります。

設定した警告温度、代替セクタを増えた場合など警告をしてくれます。

弊社経由でパソコンを購入されたお客さまには、標準でインストールをお勧めしています。

HDD Sentinel PRO

有償ソフトになりますが、HDD/SSDを監視して大事なデータの保全に役立つソフトですし、会社様によってはフリーソフトのご利用は制限されていたりしますので、こちらをご利用も良いかもしれません。監視だけでなく、積極的な診断テストや残り寿命の予測表示などの機能もあります。また、HDD/SSDだけでなくSDカードやUSBメモリなどの診断もできます。

有償らしく、機能が充実していてよりビジュアル的に表示してくれます。

HDD Sentinel PRO ver.5|ダウンロード版

新品価格
¥3,980から
(2018/1/11 09:48時点)

その他にもPC/HDD/SSDに添付されている場合もあるようです。

 

ここで紹介したのは、Windows版ですが、LinuxでもS.M.A.R.T.はサポートされています。

S.M.A.R.T.のサポートはWindowsよりLinuxの方が早かったのですが、残念ながら、ユーザーフレンドリーなアプリケーションはないように思います。サーバーなどでは、以下に紹介するCUIツールで十分なので、GUIツールの必要性が低いからかもしれません。

従来は、smartmontools パッケージをインストールして、コンソールからsmartctl コマンドでS.M.A.R.T.情報を見ていましたが、バリバリのlinux使いを除いてユーザーフレンドリーではありません。常駐監視や警告表示なども可能ですが、GUIではないので万人向けではありません。

GSmartControl(smartctl のフロントエンド)を利用することでGUIでの利用ができるようになりますが、それでも万人向けではありません。

ubuntuでは、標準でディスク管理ソフト(ディスク:⁠gnome-disks)でS.M.A.R.T.情報の確認ができるようですが、詳細は未確認 m(__)m

 

今どきのLinuxの詳細なご紹介はまた今度…..機会があれば

最後に

S.M.A.R.T.も万能ではありません。突然の故障には対応できませんので、日頃からのバックアップは怠らないようにしましょう

四月から始まったWindows10 Creators Updateした結果

ん~

個人的にはしないでOKならしたくない結果となった。

手持ちのパソコンすべて、問題なくUpgradeは出来ましたが、肝心のメインのデスクトップパソコンが不調となってしまいました。

一番痛いのは、マイクロソフトのEdge移行を促す陰謀ではないかと思いたくなるほど、Internet explorerがエラーを吐く頻度が上がってしまい、止む無くEdgeに切り替え....でも銀行などまだEdgeは使えない.....

このおかげで、何本記事を書き直したことか(-_-;)

標準のメールソフトが機能アップしてやっと使えるものになったりで、機能アップも良いのだけれど、入力モードの変更のたびにポップアップ(Microsoft IMEの設定で無効にできる)してきたり、ポップアップする説明が邪魔な場所に出る場合が増えたりとあまりうれしくない。(設定を変えることで対処は可能なようだが、Updateというのなら、現状の操作環境はそのままで、機能アップした部分は使うなら使える的な設定にしてほしいものです。)

Windows10になってから、どうもマイクロソフトの将来に向けての思惑を感じます。万が一、マイクロソフトが悪意をもった行動をとったら…..と思うと怖いと感じるこのころです。