AM放送局のFM補完放送への移行の流れ対策

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AM放送局のFM補完放送への移行の流れ対策

AM放送局のFM補完放送へに移行が本格化しました。
ところが、Wide FM放送(FM補完放送)に対応したオーディオレベルのチューナーはほとんどありません。

DSPラジオチップを使ったラジオでもしっかり作られたものはそれなりに良いですが、FMステレオのセパレーション(左右の音の分離)が35程度で、特に良いものでも45dB程度です(持ち出すラジオとしては十分良い音です)。1980年から2000年頃に販売されていた優秀なチューナーは、60dB以上で音質もよく別次元の言えると思います。今更と言われる方もいらっしゃるかとは思いますが、良いチューナーで聴くFM放送は、CDに負けない良い音がします。(※1)

※1)スペック的には、FMチューナーは15Hz 〜15kHz (実際には、良いチューナーでは、18kHzあたりまで伸びています)なのでCDには劣りますが、実用的には十分で、ネットで配布されている(Radikoも)音楽は、特別にHiz(ハイレゾ)を謳っている物を除き、同じ帯域で、FM放送のほうが少し良いくらいです。

しかし残念ながら、それらの良い音のするチューナーは、Wide FMに対応していません。

ん〜、せっかくのFM放送を良い音で聞きたい!!

では、どうするか?

(1)音の良いチューナーをWide FMが受信できるように改造する。
(2)Wide FM帯域を低い周波数(76-90MHz)にダウンコンバージョンする。
(3)海外版のチューナーを併用する。
(4)期待薄ですが、良いチューナーが手の届く値段で発売されるのを待つ。

(1)の事例:
私の住む地域では、FM補完帯は91.7MHzだけで、下は79.7MHzなので、76-90MHzの受信帯を78-92MHzにシフトさせました。
PIONEER F-500 は音もよく高周波回路が優秀でWide FM帯域でも十分な受信感度です。 アナログチューナーなので、放送局の切り替えはワンタッチではありませんが、考えようによってはチューニングも楽しいアナログチューナーです。

(2)の事例: FM補完放送用   クリスタル コンバータ キット(ne612)。  RK-53 FM補完放送用   クリスタル コンバータ キット(ne612)。  RK-53 「FM補完放送用 クリスタル コンバータ キット RK-53」を「タカチ電機工業 TD型アルミダイキャストボックス TD5-8-3N」にいれました。

地上波放送対応でアンテナ交換が必要とマンションのアンテナが変更された(実際には必要なかったのに(●`ε´●))おかげで、FMが受信できなくなり、やむ無くFMアンテナをマンションのベランダに立てているのですが、民放のアンテナ方向にちょうどマンションがあり、間接波となる為か感度が時間帯により変わります((泣))。それでも、デジタルチューナーとの組み合わせは良いです。

ただ、キットなので、ある程度の知識とトラブル対応には測定器も必要となります。

Amazonなどで売っている中華のカーラジオ用のもの(TL-J5201など)をコネクタを改造し、12V 電源を用意することで同様のことが実現できます(ハズレを引かなければ、十分実用的というか、こちらのほうがコンバートした放送局はノイズ感が無いようです。結果こちらを利用中^^;).

環境によっては、アンテナブースターを付けないと感度が下がるかもしれません。

(3)の事例: これは実際には構築していませんが、 海外版の良いチューナを入手するのは普通の方にはハードルが高いかなと思いますが、チューナを調整することができる方なら、例えば、SONY ST-S333ES XⅡの国内版のダイオードスイッチを付け替えることで海外版に変身します。ただし、フロントエンドを海外版に合わせて再調整が必要になります。

(4)の事例: 正直、期待できないですね。中国メーカ製とかが出てくるかもしれませんが せっかく良い音のFM受信環境ができましたので、エアチェックできる環境もほしいところですが、 最近人気?のカセットテープや入手も怪しいMDもないでしょうから、PCでの録音が無難なんでしょうか

次回へ、続く….?

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