カテゴリー: Linux

Linux上でWindowsアプリを動作させる環境の構築

性能はともかく安定して動作させるのは、VirtualBOXのような仮想マシン上にWindows OSをインストールして動かすのが簡単ですが、別途Windows OSを購入しなければならないですし、実マシン(Linux)からメモリを固定的に割くことになります。また、Linuxから敷居なし(Windowsを意識しない)というわけにもいかなくなりますから面白くありません。

Linux上で動作しない常時必要なWindowsアプリがあるなら、別途Windowsマシンを用意してリモートコンソールでWindowsマシンを使ったほうがよいと思います。

ということで、ここでは「wine」を使って、Linux上でWindowsアプリを動作させる環境を作りたいと思います。

Wineですが、日々Updateされており、安定バージョンでも良いのですが、少しでも動く可能性を広げたいと思い、ここでは、最新版をインストールしたいと思います。(使用したいWindowsアプリが動作するWineのレビジョンがわかる場合はそのバージョンを準備したほうが良い場合もあります。)

Ubuntu 18.04の場合:それ以外は、Repositoryの部分が異なります。

sudo dpkg --add-architecture i386 
wget -nc https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key
sudo apt-key add winehq.key
sudo apt-add-repository 'deb https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/ bionic main'
sudo apt update
sudo apt install --install-recommends winehq-devel

これでwineがインストールされました。

ライブラリ、フォント、タスクマネージャなどをフォローしてくれる「Winetricks」もソフトウェアからインストールします。

Windowsアプリをインストールする前に

LinuxとWindowsではフォントに指定がことなりますので、最低限Windowsの日本語フォントの代替えを設定しておかないとインストール中に文字化けばかりで読めません。

とりあえず、WinetricksのInstall Fontsで「xxx japan xxx」日本語関係のフォントをインストールしちゃいます。

その他、インストールしたいWindowsアプリが必要といているライブラリがわかっている場合は、事前にWinetrickでインストールしておくとインストールがスムーズに完了します。

Windowsアプリをインストールする

ここではちょっと専門的なツールをインストールします。

USB接続のプログラマーTL866_IIPlusの制御プログラムはWindows版しかないのでこれをLinux上で動作するようにします。

まず、ここからTL866II Plus Application softwareをダウンロードします。rarのままでは使えないので、解凍してexeを抽出しておきます。

USBでデバイスを認識させるために少し細工が必要なので、こちらからプログラム「setupapi.dll」をダウンロードと手順を参考にします。

sudo echo 'SUBSYSTEMS=="usb", ATTRS{idVendor}=="a466", ATTRS{idProduct}=="0a53", GROUP="plugdev", MODE="0666"' > /etc/udev/rules.d/51-minipro.rules

sudo udevadm trigger

wine XgproV811_Setup.exe

「setupapi.dll」を「~/.wine/drive_c/Xgpro/」にコピー

これで完了です。

Windowsアプリによっては、以下を単純に実行するだけでインストールできることもあります。ただ実行時カレントディレクトリは、デスクトップは避けましょう。

wine <インストールプログラム>

例えば、圧縮解凍ツール7ZipはLinuxでもありますが、日本語GUI表示にならないようなのでWindows版をインストールしちゃいます。

最新のインストール実行ファイルをダウンロード

linux Wine 7zip

このままOKでWine Windowsプログラムローダーで開くとインストールを始めます。あとは指示通りでインストール完了。

WindowsでいうところのスタートメニューのWineのアイコンからインストールしたWindowsプログラムが起動できますし、ファイルマネジャーThunarでファイルを右クリックするとコンテキストメニューに圧縮解凍メニューも出て、あたかもLinuxネイティブのように使用できるようになります。

試しにCINEBENCH R15を動作させてみました。適当なフォルダーにおいて、実行ファイルをクリックするだけで動きました。インストールが不要なプログラムはLinux環境であることを全く意識しないで実行でき、ちょっと感動します。しかもOpenGLというのもありなかなかの結果。

ただし、DirectX/VB6などが必要なプログラムはそれらのライブラリ(DLL)を事前にインストールしておく必要があります。(wine自前で動作する場合もあるらしい。)

今後試して、ぜひ動かしたいWindowsアプリ

・公的個人認証サービス

問題は非接触カードリーダーをアプリに見せるところか…..

・JDL IBEX出納帳

これは、一部ネット関係の機能が気になるけど、….

・e-TAX

Web版は、OS/IEのチェックをしてくるが、これはクリアできる。しかし、ActiveXを要求してくるのでだめ。

さて、ダウンロード版が使えるかどうか。

・松井証券 ネットストック・ハイスピード(最近貧乏なので触れてないが(-_-;))

推奨環境がIE11/Edgeとなっているが、これらはいずれも現状Wineにはインストールできないようなのでだめかも。ただ、推奨環境の記述から可能性も残されているような….

一部のサービスはGoogle Chromeで動作するようなので、試してみたい。

・CLIP STUDIO PAINT Pro

動かなければ、代替え手段はあるけれど、仕事でバーナーや写真修正に愛用しているので、動くと嬉しい。

Linux(Xubuntu)のアプリケーションについて その3

あると少し幸せになるアプリケーション

◆ディスク管理

GNOME Disks。ディスクの検査や新規ディスクのフォーマットなど

あと、常駐機能はないが、Smart情報でディスクの健康状態の確認もできます。時々確認しておくと、ディスクやSSDの消耗を事前に知ることができる場合があります。

◆ディスク管理 その2

MATE ディスク使用量解析。ディスクの使用容量が簡単に確認できます。

パソコンに詳しくない方が、パソコンの調子が最近悪いと言われる要因の1つ。ディスクの空き容量不足の確認に使用できます。

また、新規にディスクを追加、交換する際の目安確認にも利用できます。

◆スケジュール・ToDo管理

アドオン(プラグイン)ですが、スマートフォンとの連携できると大変便利ですので、Googleカレンダーを利用するのが簡単と思います。

メーラーにThunderbirdを使用していれば、

◆連絡先/アドレス帳

これもアドオンですが、メーラーにThunderbirdを使用していれば、vCard標準の連絡先「CardBook」

◆マインドマップ

FreeMind

考えをまとめたい時、煩雑なことを整理し、解決策を検討する。小説や作文の骨子をまとめるなどさまざまな使いみちがあるツールです。

 

 

 

◎補足

 

Linux(Xubuntu)のアプリケーションについて その2

ちょっと専門的なアプリケーション

◆FTP

定番FileZillaでしょう。Windows版もあります。

◆ソフトウェア開発環境

定番?Visual Studio Codeでしょう。Windows版もあります。

html,java,php,pytonなど様々に対応。ホームページなどの作成にとどまらず、マイコンのソフト開発もできちゃいます。拡張機能で対応範囲は無限

sudo apt-get install curl

curl https://packages.microsoft.com/keys/microsoft.asc | gpg --dearmor > microsoft.gpg

sudo install -o root -g root -m 644 microsoft.gpg /etc/apt/trusted.gpg.d/

sudo sh -c 'echo "deb [arch=amd64] https://packages.microsoft.com/repos/vscode stable main" > /etc/apt/sources.list.d/vscode.list'

sudo apt-get install apt-transport-https

sudo apt-get update

sudo apt-get install code

◆電子回路設計 CAD

Kicadでしょう。Windows版もあります。

インストールも簡単。ちょっとインストール時間はかかります。

ターミナルコンソールから、最後に言語パッケージを入れると日本語表示もできるようになります。

sudo add-apt-repository --yes ppa:js-reynaud/kicad-5
sudo apt update
sudo apt install kicad
sudo apt install kicad-locale-ja

ちなみにインストール直後は回路図エディタなどがグレーアウトしていますが、プロジェクトを作成すると使えるようになります。

◆ウェブ開発

先のVisual Studio Codeで十分と思いますが、もっとお手軽なのは、Bluefish、以前確認したときには若干不安定でしたがWindows版もあります。

◆リモートデスクトップ

Remminaでしょう。

◆3D CAD

完全無料となると、FreeCADでしょう。Windows版もあります。

sudo add-apt-repository ppa:freecad-maintainers/freecad-stable
sudo apt-get update
sudo apt-get install freecad freecad-doc && sudo apt-get upgrade

 

◎補足

そうそう「ソフトウェア」からインストールする場合、同名の場合☆のある方を選びましょう。

(順次追加予定)

Linux(Xubuntu)のアプリケーションについて

お勧めのアプリケーション

xubuntuをインストールすると初めから基本的なアプリケーションがインストールされていますが、Windows10からの移行だとこのままでは物足りませんので、少しアプリケーションを追加します。

◆ブラウザ

標準では、FireFoxがインストールされています。このままでも良いのですが、より軽い動作が期待できるChromiumにすると古いパソコンでも幸せになれると思います。ただし、まだまだ主流のFlashplayerや、著作権保護のDRMに未対応なので、快適に使うには少しインストール手順が必要となります。

まず、Chromeをインストールします。そのあとChromiumをインストールします。こうするとChromeのFlashplayerとDRM機能をChromiumから使えるようになります。(Chromeをインストールしない方法もあります)

Amazon Prime Videoを見る為には、Chromiumに拡張機能「User-Agent Switcher」(提供元: https://www.esolutions.se)を入れます。そして、先にインストール済みのChromeのUser Agentを調べて(Chromeで、https://www.esolutions.se/whatsmyinfoをアクセスする。)、「User-Agent Switcher」のChrome for Ubuntuを編集して最新のUser Agentに書換えます。

さらにVP8/9ハードウエアコーデックをサポート(i3-7xxx以降、Nvidia gtx950/gtx1030以降)出ない場合は、youtubeを快適にみる為に、Chromiumに拡張機能「h264ify」を追加して、youtubeがvp9を使用しないようにします。また、HD動画が重い場合は、「h264ify」の60fpsブロックを有効にします。60fps動画を30fpsに間引きして表示することで、そこそこ鑑賞できるようになります。

補足1:

上記の手順で、AmazonPrimeVideoが再生できない。Flash動画でFlashPlayerが認識されない場合などは、Chromeで動作するのを確認後、Chromiumを一度削除、再度インストールするとうまく行く場合があるようです。

補足2:

なぜ、Chromeではなく、Chromiumなのか? オリジナルソースはGoogleとはいえオープンソースで、Chromiumの方が動作が軽い為

◆メール

標準でインストールされるThunderbirdで問題ないと思います。Windows版もあります。

◆ファイルマネージャー(Windowsでいうエクスプローラ)

標準でインストールされるThunar ファイルマネージャーで問題ないと思います。

◆動画プレーヤー/DVDプレーヤー

標準でインストールされるParoleでも問題は少ないと思いますが、より軽く標準でほとんどのフォーマットに対応して、Windows10のメディアプレーヤー的なSMPlayerを推奨します。SMPlayerは、mplayerのフロントエンドなので、同時にmplayerもインストールされます。SMPlayer経由でmplayerを使用することで、ハードウェア動画再生支援などが自動的に設定され、操作性もユーザーフレンドリーになります。Windows版もあります。

ちなみにYoutubeも「動画のURLのコピー」してSMPlayerでURLを開くで軽快に表示されます。

SMTubeを入れるとブラウザなしでSMPlayerからYoutubeから見たい動画を探して再生できるようになります。

 

sudo add-apt-repository ppa:rvm/smplayer

sudo apt-get update

sudo apt-get install smtube

◆音楽プレーヤー

先のSMPlayerで良いと思いますが、音楽専用にこだわるなら定番の「Audacious」が安心と思います。

◆画像表示/簡易修正

表示だけなら、標準でインストールされるRistrettoでも良いと思いますが、多少の編集は出来ると便利ですので、nomacsが良いと思います。そこそこ軽いですし、トリミング、色彩補正などちょっとした修正もできます。

◆グラフィックツール

PHOTOペイント系の定番はgimpですが、ちょっととっつきにくいのと、初心者(一般ユーザ)には機能が多すぎたり、起動時間が多少必要などありますので、Kritaをお勧めします。ちゃんと日本語入力も対応しています。Windows版(Windows Storeからだと有償ですが、直接ダウンロードなら無料)もあります。

ただし、「ソフトウェア」からインストールした場合、日本語表記にできないようです(2019・1月現在)ので、インストール後、ターミナルコンソールから「sudo apt install krita-l10n 」を実行します。これで日本語表記が選択できるようになります。

ドローイング系は、定番Inkscapeでしょう。Windows版もあります。

◆オフィスソフト

標準でインストールされるLibreOfficeで問題ないと思います。パワーポイントも使う方は、「ソフトウェア」からLibreOffice Impressをインストールします。Windows版もあります。

標準でインストールされているものが不安定な場合、以下の手順で最新安定版をインストールします。私の環境では、システムがフリーズするなどの現象が発生したので、以下の手順で入れ直しました。

ソフトウェアで、現状インストールされているLibreOfficeをすべて削除後、

sudo snap install libreoffice

これでLibreoffice関連がすべてインストールされます。

◆家計簿・経理ソフト

GnuCashが日本語の解説もされており良いと思います。「ソフトウェア」からGnuCashをインストールします。

◆エディタ

Linuxといえば、viが有名ですが、一般向けではないですし、標準でインストールされているmouspadで十分とは思いますが、もう少し便利なgedit をおススメします。

◆動画変換

HandBrakeでしょう。Windows版もあります。「ソフトウェア」からインストールできますが、最新版を使いたい場合は以下

sudo add-apt-repository ppa:stebbins/handbrake-releases
sudo apt-get update
sudo apt-get install libdvd-pkg
sudo apt-get install handbrake-gtk handbrake-cli

日本語で表示されないかもしれませんが、慌てずにOSを再起動してみます。それでも日本語表示されない場合は、日本語 Remixのページにあるトポロジーの追加をして、Updateします。(日本語で使用するなら、はじめからこれをやっておくと良い)

wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/bionic.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt update

sudo apt-get upgrade

このあと、一度再起動して、更新を確認して更新します。これで日本語表示になります。

◆CD/DVD書込み

Xfburnでしょう。

◆動画編集

Shotcutでしょう。Windows版もあります。

snapが使えるので以下で簡単インストール。

sudo apt install libsdl2-dev

snap install shotcut --classic

VAAPIでハードウェア エンコードを使用する場合にグラフィックカードを使用しているとIntel CPUのQSVを認識してくれない(バージョン 18.12.23)ので、QSVを使用したい場合は明示てきに指定する必要があります。「高度」「その他」に以下の記述を追加します。「D128」は/dev/driの下を確認して適当なものを設定します。

vaapi_device=/dev/dri/card*

vaapi_device=/dev/dri/renderD128

ちなみに指定したdeviceが正しいかどうかは、「vainfo –display drm –device /dev/dri/renderD128 」(例)で対応する機能を確認することでできます。

◆パスワード管理

KeePassXCでしょう。ほとんどのプラットホームで共通に使用できますし、割符キーを使えば、セキュリティも万全となります。

KeePassXCをセットアップして、KeePassXCブラウザ統合を有効にして、ブラウザ側に拡張機能「KeePassXC-Browser」を組み込んでおくと幸せになれます。

「ソフトウェア」でインストールできるものは少々古いようで、KeePassXC-Browserから警告されることがあるようです。最新版をインストールできるようにします。

sudo add-apt-repository ppa:phoerious/keepassxc

sudo apt-get update

sudo apt install keepassxc

◆ドキュメントビュア

Okularをおすすめします。PDFやテキストをサムネイル付きで見られる便利なツールです。

Okularは様々フォーマットに対応して、動作も軽いので良いのですが、残念ながら、(2019.2時点)ePUB(電子書籍)の縦書き表示に対応できていません。ほぼ同じ見た目と機能で、縦書き表示もできる「Atril Document Viewer」の使用をおススメしたいと思います。

◆電子書籍

calibreが便利そうです。Windows版もあります。

書庫管理、書籍フォーマット変換など多彩な機能があり、ビューアーも備えています。

残念ながら、縦書き表示には対応できていないので、縦書き書籍の閲覧には別途ビューアを用意しないといけません。

手持ちの書籍の管理と手持ちのKindleへの配信などができるようですが、USB接続して、Documentsファルダーに作成したAZW3ファイルを置いちゃうのが簡単です。

プラグインにより機能拡張ができ、購入したDRMで保護された書籍を気に入った方法で読むこともできます。しかし、今の日本の著作権保護法では、使用法次第でアウトですので、ここでは記載しません(たくさん記載された記事が散見されますので、そちらをご参考にしてください)。

◆Adobe Flashplayer

まだまだ必要なサイトがあるので。chromeを使用であればはじめから含まれているので不要です。

「設定」->「ソフトウェアとアップデート」の「他のソフトウェア」でCanonical パートナーリポジトリが有効化して
sudo apt install adobe-flashplugin
sudo apt install browser-plugin-freshplayer-pepperflash

◆画面キャプチャ

ソフトウェアから「simplescreenrecorder-mardy」をインストールすれば良いのですが、現時点(2018.1)では日本語フォントが化けてしまいます。化けないようにするには、以下のようにフォントを指示する方法がありますが、他にも影響する可能性もあるので、おススメしません。

sudo mount -o ro,bind /usr/share/fonts /snap/core/current/usr/share/fonts

最新のsimplescreenrecorderをインストールすれば、日本語も正常に表示されます。

sudo add-apt-repository ppa:maarten-baert/simplescreenrecorder
sudo apt-get update
sudo apt-get install simplescreenrecorder

このソフトを使うと、パソコンの画面を動画で記録できます。

 

補足:

iphone/ipadと使われている方は、まだiTunesを使われている方も多いと思いますが、iCloud(有料でもかなり安い)を使い、Linuxからicloud経由してデータを共有できます。

Chromiumに拡張機能「iCloud Dashboard」を追加しておくとより簡単にアクセスできます。

残念ながら音楽データなどは、この方法は使えないので、iphoneに「EZMP3 Player 」をインストールして、ファイル転送するような手法になると思います。(iphoneは持ってないので未確認。ゴメンナサイ)

あなたのそのパソコンでLinuxが快適に使える!?

Linuxが快適に使えるパソコンの条件

なにを快適というかは、やりたいこと、個人の感じ方により変わってしまいますが、ここでは実際に私どもが触って感じた条件を記載します。

本格的な3Dゲーム、高解像度ビデオ編集や4K/8K動画鑑賞などでなく、一般的な事務や普段使い(メールやネットサーフィン、Youtube/Amazon/Yahooなどの動画再生)くらいなら十分快適に使えるためには、以下が最低限の条件となると思います。

  • CPUは、Core2Duo など、デュアルコアが最低条件(atomなどモバイル用を除く※1
  • メモリ容量は、1GBでも動作はしますが、2GBが最低条件
  • HDD容量は、ユーザデータを除けば、30GBもあれば良いですが、アプリケーションなどを考えると60GBが最低条件
  • ネットワークは、100Mbpsでも使用できますが、ネット動画再生(HD)を前提だと、有線ならギガビットイーサ(1Gbps)、無線なら11n(150Mbps以上)が最低条件

CPUが、Core2Duoの場合は少し古いPCだとハードウェア動画再生支援機能がなく、動画再生の負荷が大きい為、動画再生支援機能のあるグラフィックカードの増設が必要な場合もありますが、i3-2xxx以上だと安心して使用できます。メモリ容量も4GB以上あるとスワップしなくなるので、より快適性が向上します。

WindowsXPのパソコンだと増設が必要だったり、そもそもベースのスペック不足の場合もありますが、Windows Vistaを使用していたパソコンであれば、ほぼ間違いなくこの条件を満たします。

ちなみに、このリモートデスクトップを動かしている※2パソコンは、HP Compaq dc5700 SFF(WindowsXP仕様)2500円ほどで購入。これにCore2Duo E6600(オークションで2000円前後)とDDR2 4GB(オークションで2000円程度)にアップグレード。チップセットが動画再生支援機能のないモデルなので、Radeon HD5450(オークションで2000円程度)を実装(PCI Express x1スロットを改造して、x16カードを実装)して、快適に使用できています。

これとは別に最近、i3-2120搭載のhp Compaq Pro 4300 SFF(オークションで3000円前後)を入手してメモリだけ4GBに増設(オークションだと2000円程度)して評価中ですが、動画再生時もCPU負荷は軽微で極めて快適に動作しています。

もし予算が許すなら、グラフィックカードがNvidia GTX1030(新品で1万ちょっと)などを増設するとYoutubeのHD4K動画にも対応できると思います。(VP8/9 ハードウェア コーデックが使用できる為)

 

※1)例えば、AMD E-450のパソコンで快適に動画鑑賞できるようにするためには少々チューニングが必要となり、パソコンを得意としない方には簡単でなくなるので、避けるべきと思います。

※2)業務関連はまだLinux環境に移行できていないので、LinuxからWindows10へリモートデスクトップ接続して使用しています。

Linuxセットアップ時の注意事項

パソコンが準備出来たら、いざ、Linuxのインストールです。

インストールの手順は、説明しているページも多数ありますし、さほど難しくありません。

Arch Linuxや昔のディストリビュートは、パソコンに疎い方には難しすぎるものですが、Ubuntu系などは、大変簡単になりました。

ただし、3点だけ気を付けておくと後で面倒な手間がありません。

  • インストール前に運用したいハードウェア構成にしておく(CPU、メモリ、グラフィックカードなど)
  • ネット接続できる状態でインストールする。
  • インストール時に2か所チェックを忘れない。(インストール時にUpdate実施、ハードウェアを自動検出)

あと、ログインパスワード入力を省略するチェックがありますが、ログイン時のパスワード入力は省略しない方が、ログイン後パスワードを入力する機会も軽減できますし、セキュリティ上も安心と思います。(パスワードを聞かれないようにする方法もありますが、セキュリティ上推奨できません。)

参考データ

OpenGLのベンチマーク glmark2の結果(今となっては時代遅れのベンチマークかもしれませんが、一般的な表示性能の比較としては十分と思います。)

Core2Duo E6600 + 965Q :201

+ Radean HD5450(x1接続):527

i3-2120(HD2000) :725

+ GeForce GT-635 :1881

補足:通常使用の範囲では気になることはあまりないのかもしれませんが、HD2000はテクスチャ処理(レイヤー処理?)にバグがあるのかたまに表示が乱れる(Windows10でも同様に発生)ので、Radean HD5450でも良いのでグラフィックカードを搭載した方が安心かもしれません。(HD5450は最底辺のカードですが、それでもスコアは800程度だそうで、HD2000の代替えとしては使えます。)

Geforce GT-635は、Kepler2世代なので、動画支援機能も(VP8/9は未対応ですが)充実していて、30pならYoutubeの4K再生も可能な(60pなら2K)性能があります。OEM型番で知名度が低いせいか同等性能のGT-730よりずっと低価格で取引されることがあるのでおすすめと思います。

パソコン設備の買換え前にLinuxを検討しましょう!

WindowsとLinuxの比較

(最近のWindows10の挙動に個人的に不信を抱き、Linuxを再び触る機会が増えたそんな状況での個人的な主観も含みます。)

デスクトップ上でWindows10とXubuntuを見た時、以前は明らかにMicrosoft Windowsに軍配が上がる感じでしたが、Windows10でのフォントの汚さ(度重なる修正と慣れで問題は少なくなった)などつまずいている間に、Linuxを支える有志やそれをサポートする企業の努力により、随分とユーザーフレンドリーになり、見栄えももちろんですが、操作性においても、一般のユーザーが使っても違和感のないレベルになりました。

インストールについてもWindows10の簡単インストールに全然負けてない簡単インストールとなり、標準的なハードウェアだと自動的に最適なドライバーがインストールされ、昔のように必要なドライバーを探して個別にビルド、インストールが必要ということがないと思います。ただ、特殊なハードウエア(個別メーカーのソフトがないと動かないようなハードウェア)例えば、テレビチューナなどは、情報が開示されてなくドライバーがない場合もありますが、それも随分と限られてきたように感じます。そもそも中核に使用されるチップの共通化が進んで、チップ単体に対応するドライバーがあれば、メジャーになるハードウェアなら世界中の誰かがポーティングして動くドライバーを公開しています。

Microsoft windowsは、1社独占のOSで、今後の動向はMicrosoft次第ですし、最近の定期的なUpdateには閉口することしばしば、折角設定した環境を平気で壊してくれますし、ネットワーク依存性がドンドン強くなっていて、必要とあらば個人情報を引き抜くことも容易な環境となっています。マイクロソフトアカウントによる同期化なども便利な一方で大きな危険をはらんでいるように感じて仕方がありません。それに対してLinuxは、基本はオープンソースですし、様々なパッケージ(ディストリビューション)があり、それぞれに特徴はありますが、多くの人がソースを解析改造を繰り返して相互監視の上で進化しており、1社1個人の思惑でどうかなるOSではありませんので、その点でStatableなリビジョンを使用する限り安心して使用できると思いますし、自分の好みの環境の維持もさほど難しくは無いように思います。

LinuxがWindows10に劣るとすると専用ソフトの存在ですが、これもクラウド化が進むにつれてWebアプリへと変わりつつありますので、その垣根も低くなってきたように思います。

最近の高速なハードウェアを要求する3Dゲームなどはまだ、Windows10に分があるように思いますが、3D CADなどはかなり以前からLINUXのアプリケーションが存在しますし、グラフィックカードメーカーも世の流れに合わせてLinuxのドライバーを提供していますので、必要に応じて別途にドライバーをインストールしなければならない手間がありますが、それはWindows10についても本当にTuningしたい場合はメーカから最新のドライバーを入手してインストールしなければならないので、さほど差はないように感じます。

LinuxもGUI強化などにより、ハードウェアに要求する要件が高くなってきてはいますが、Windows XP世代のハードウェアなら一般的なパソコンの使用範囲であれば実用範囲の動作ができる場合が多々ありますし、何より最新のバージョンをハードウェアの新旧を問わずインストールできますのでセキュリティー的にも安心できます。また、中小企業などは、パソコンの入替の頻度も大幅に削減でき、経費削減にもなると思います。

オフィスソフトの代表的なMicrosoft OfficeもLibreOffice / OpenOfficeに置き換えることが出来ます。但し、既存マクロなどは作り直しが必要だったり、完全互換ではありませんが、社内は、LibreOfficeで統一、一部やむなしの限られたパソコンのみMicrosoft Officeを導入して、対外的資料は基本pdfもしくはcsvとすることで運用可能となります。どれほど経費の削減になるか.....

もともとパソコンの得意でない方には、OSが、LinuxかWindows10かなんて関係ありませんから、会社の中で1、2人ある程度Linuxを触れる方(いない場合は、私共の様なところに外注委託)がいれば、既存の設備のままで経費削減もできる可能性があります。ご検討されてはどうでしょうか….

Ubuntu / Xubuntu をインストールしよう

ただインストールするだけ(Windows10とデュアルOS化したいなどでない、新規インストールの場合)なら、インストールするLinuxのイメージをインターネットからダウンロードして、DVDに焼くか、USBブートに対応したパソコンにインストールする場合ならUSBメモリに書き込み、その媒体からブート、いくつかの簡単な質問に答えるだけで、パソコンに合わせたLinuxがインストールされます。

WindowsXP、VISTA世代のパソコンにインストールするなら、Xubuntuがおススメです。最初から見た目もMicrosoft Windowsに近い印象なのでユーザーの違和感も少なく、動作も比較的軽いので、多くの場合、快適に使用できます。(インターネット上で動画を見たり、3Dゲームなどには向きませんが、)

パワーに余裕があるパソコン(省エネCPUを除き、コアが2個以上、メモリが4GB以上)なら、Ubuntuがおススメ。

日本語で使用するなら「日本語 Remix」が良いでしょう。オリジナルなUbuntuに日本語文化独自の修正が加えられているので、より快適に使用できます。

インストールするLinuxのバージョンは、業務や長い間環境を維持したい場合は、最新のLTS版を使用しましょう。サポート期間が長く、標準状態では安定した機能のみ組み込まれますので安心して使用できます。

Linuxのセキュリティについて

一般的にLinuxでは、Microsoft Windowsの様なセキュリティ対策(ウィルス対策)ソフトはあまり必要と考えられていません。

ウィルスのターゲットとされることが少ないこともありますが、セキュリティ対策に最も効果的な対策は、常に問題を修正された最新の状態で使用することなので、世界中の有志やサポートする企業のもと、問題が見つかればすぐさま修正が入り、常に最善の状態に保たれるLinuxを取り巻く環境とLinuxというOSそのものがセキュリティに配慮されて設計されていることによります。

ただ、インターネット上には危険なサイトも沢山あります。これらに対しては、人間セキュリティ次第の場合も多々ありますので注意が必要となります。ブラウザにも世界中から寄せられるブラックリストが登録され、事前に警告する機能も備わっていますので、人間セキュリティ機能を少なからずサポートしてくれます。それでも注意は必要となります。これはウィルス対策ソフトを導入しているWindows10でも程度の差異はありますが、同様に注意が必要となります。

情報を開示するかと聞かれて、オペレーターが開示すると答えたらそれまでですから.....

パワーに余裕があるパソコンの場合は、オープンソースで開発されているウィルス対策ソフトClam Antivirusをインストールしておくとより安心かもしれません。Clam Antivirusのフロントエンドの「ClamTk」をインストールすることで簡単に使用できます。

私の環境で、Linuxで運用できないもの

通常業務で使用しているアプリケーションは、一部を除き、Linux上にほぼ同等の機能を有するアプリケーションがあります。

唯一、税務処理のみWindows上の専用ソフトとなります。会計ソフトなどは、linuxでも「GnuCash」など存在し、実用レベルにあるようですが、外部に事務処理をお願いしたり、税務申告するにはちょっと厳しいと思われます。会計処理ができる方がいらっしゃる会社であれば、移行できるのではないでしょうか。但し、海外生まれの会計ソフトなので日本文化に合わない部分もあるかもしれませんので、試行錯誤しながらとなるとは思われます。

最近はクラウドタイプの会計ソフトに対応している会計士さんもいらっしゃるようなので、クラウドに走る手もあります。現状の会計ソフトを使いたい場合は、wine上で動作するか確認してみて安定動作するようなら、Linux上で現行のWindows版会計ソフトを利用する方法もあると思います。

TAXも、現状はアプリ版を使用しているので、未確認ですが、おそらくWeb版を使用すればLinuxでも問題ないでしょう。 公的個人認証とWeb版と言いつつローカルにアプリのインストールが必要で、Windows/Macのみ対応となっており、対応は難しそう。

弊社は、「JDL IBEX出納帳」を使用しているので、これの機能限定版(登録会社が1社のみ)で無償配布されている「JDL IBEX出納帳Major」をwine上で動作確認したいと思ったのですが….googleのreのV3への移行対応の影響でしょうか登録メールが発行されないので、ダウンロードできず....

確認はまたの機会に

 

涙....

仕事で主要に使っている伊予銀行のネットバンキングが未だにLinuxはだめ、Internet Explorer(つい最近Edge対応)のみと時代遅れのまま。大手は対応しているところも増えているようなのに残念…メインBank変えようかしら。。。。「User-Agent Switcher」を使えばLinuxでも使えるのですが本末転倒?今どきでないOS/IE制限は外すべきと思います。

ハードディスク(HDD)やシリコンディスク/ソリッドステートドライブ(SSD)の健康チェック

あなたのHDD/SSDは健全ですか?

近年のハードディスク、とくにSSDの信頼性向上は目覚しいと思いますが、それでも動作環境により極端に寿命が短くなったり、製品寿命や故障で、ある日突然データが読めなくなる、パソコンが起動しないなんてことがあるかもしれません。

あなたのHDD/SSDは大丈夫ですか?

最近のHDD/SSDは、S.M.A.R.T.なる状態をログする機能を持っています。このログを確認することで、利用温度や経年劣化による故障の兆候や寿命を予見することが可能になります。

S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)を利用する

最近のPCのBIOSやOSには標準でS.M.A.R.T.データを参照する機能がある場合がありますが、BIOSに至っては再起動時にしかわかりませんので、殆ど再起動しないパソコンなどは、再起動したときには時遅しなんてことがあるかもしれません。

運用中に定期的にS.M.A.R.T.を監視して、状態がかわると警告してくれる常駐アプリケーションを利用をお勧めします。

CrystalDiskInfo

Crystal Dew Worldで開発、公開されているソフトでBSDライセンスですので、無料で利用できます。いかに紹介する有料ソフトに対して監視のみですが、雫ちゃんバージョンや音声による警告など、無料とは思えない優れものです。

インストールするだけでは、常駐してくれません。ソフトを起動して機能->常駐とスタートアップにチェックすることで、常駐監視となります。

設定した警告温度、代替セクタを増えた場合など警告をしてくれます。

弊社経由でパソコンを購入されたお客さまには、標準でインストールをお勧めしています。

HDD Sentinel PRO

有償ソフトになりますが、HDD/SSDを監視して大事なデータの保全に役立つソフトですし、会社様によってはフリーソフトのご利用は制限されていたりしますので、こちらをご利用も良いかもしれません。監視だけでなく、積極的な診断テストや残り寿命の予測表示などの機能もあります。また、HDD/SSDだけでなくSDカードやUSBメモリなどの診断もできます。

有償らしく、機能が充実していてよりビジュアル的に表示してくれます。

HDD Sentinel PRO ver.5|ダウンロード版

新品価格
¥3,980から
(2018/1/11 09:48時点)

その他にもPC/HDD/SSDに添付されている場合もあるようです。

 

ここで紹介したのは、Windows版ですが、LinuxでもS.M.A.R.T.はサポートされています。

S.M.A.R.T.のサポートはWindowsよりLinuxの方が早かったのですが、残念ながら、ユーザーフレンドリーなアプリケーションはないように思います。サーバーなどでは、以下に紹介するCUIツールで十分なので、GUIツールの必要性が低いからかもしれません。

従来は、smartmontools パッケージをインストールして、コンソールからsmartctl コマンドでS.M.A.R.T.情報を見ていましたが、バリバリのlinux使いを除いてユーザーフレンドリーではありません。常駐監視や警告表示なども可能ですが、GUIではないので万人向けではありません。

GSmartControl(smartctl のフロントエンド)を利用することでGUIでの利用ができるようになりますが、それでも万人向けではありません。

ubuntuでは、標準でディスク管理ソフト(ディスク:⁠gnome-disks)でS.M.A.R.T.情報の確認ができるようですが、詳細は未確認 m(__)m

 

今どきのLinuxの詳細なご紹介はまた今度…..機会があれば

最後に

S.M.A.R.T.も万能ではありません。突然の故障には対応できませんので、日頃からのバックアップは怠らないようにしましょう

私事になってしまいますが、事務所兼自宅の電気代が高いので、一番の電気食いと思われるPCの通電時間や消費電力を減らせないかと検討しています。

# 長男が電源入れっぱなしのネットゲームPCを外出中はPower Downしてくれるとそれだけで大きいのですが…..

まずは、私が使用しているPCで節電できるものはないかと検討しています。

多分、私が使用しているPCで一番の電気食いは録画兼観賞用のPC(業務用は未使用時は電源を落としているので除外)で、最近はめっきり録画したものを見なくなったので、キーワード予約を停止して、必要なものだけピンポイントで録画するように変更。そうすると観賞用としてももっと節電タイプで問題ないので、FireTV Stickを観賞用のメインにと考えています。

しかし、やっぱりいじれて観賞にも使える低消費電力のものをお金をかけないで…..いろいろ物色しているうちに以前にお試しで入手して放置していたRaspberry-piを思い出して、久々に電源を入れてみました。

意外に使える感じなので、最新OS/FWにUpgrade

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get dist-upgrade
sudo reboot

 それこそ、3,4年前の状態だったと思いますが、upgrade出来ちゃいました。

その後、

sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname
sudo apt-get install uim uim-anthy
sudo apt-get install jfbterm

日本語化を試みたのですが、どうもtmpがあふれたようでうまくできませんでした。

最新のOS環境にはパーティションの設定が不適合だったのかもしれませんので、改めて初めからOS SDを作り直してやってみようと思います。

今度は、

・一度、英語環境で環境構築

・不要な大きなパッケージをpurge

sudo apt-get purge wolfram-engine

・念のためUpgragde(今回は新規にネットワークインストールするので必須ではないと思うが、念のため)

sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get dist-upgrade
sudo reboot

・日本語フォントをインストール

sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big xfonts-kaname
sudo apt-get install uim uim-anthy
sudo apt-get install jfbterm
sudo reboot

・改めて日本語に環境設定

sudo raspi-config

CLIでの設定なら以上で旨く行くはずでしたが、最新(2017/11)のNOOBS liteでネットワークインストールする場合にインストール画面の下側に表示される言語設定で日本を選んでおくとほぼ自動的に(Timeゾーン、日本語入力メソッドなど一部設定が別途必要そうですが)日本語表示環境が設定され、最初からGUIで起動しました。ふつうに使う分にはこのGUIで困らなくなっていました。(暫く、放置している間にかなり進化していました。)ただ、さすがに1 coreのRaspberryPi 1では、GUI環境はマルチタスクが必須となるので実用には厳しい感じです。4 coreのRaspberryPi 3なら…..

覚書、万が一クラッシュしたら、以下でpkgを初期化

 sudo dpkg –configure -a’

 

PS.

古い環境は、OpenELECの環境も作っていたのですが、現在は、LibreELECに移行しているようなので、この環境のSDカードを作成して動かしてみました。

LibreELECはメディアサーバーで、RaspberryPi(1core/700MHz/512MB)でもギリギリ実用レベルで動いてくれます。ただ、ファイル総数が数百レベルの我が家のサーバーを開こうとするとファイル一覧の取得に時間がかかってしまいます。これと再生中の画面の切り替えのラグがなければ十分実用になる感じがします。RaspberryPi3(4core/1.2GHz/1GB)で、もっと早いSDカードを使用したらどれだけ快適になるのだろうか、ぜひ試してみたいところです。

さすがにデフォルトでは、CPUパワーが心もとなさを感じたので、Turbo(1Ghz)にOverclockしました。

やり方は簡単!SDカードにある「config.txt」というテキストファイルに以下を追記

arm_freq=1000
core_freq=500
sdram_freq=600
over_voltage=6

ヒートシンクもファンもない状態なら、Overclockはやらない方が無難と思います。やってもover_voltageしない

arm_freq=800
core_freq=300
sdram_freq=400
over_voltage=0

このくらい留めるのが良いかと思います。

(Pi2/Pi3で発熱を抑える低速で動かしたい場合に同じ手法が使えます)

OverClockの結果、ネットワークサーバー上にあるDVDのisoイメージのビデオも気になる引っかかりもなく鑑賞できるレベル(CPU負荷は100%ですが;;)で再生してくれましたが、さすがにヒートシンクを取り付けてあるCPUの温度が56℃くらい(室温23℃)になってしまいましたので、プラスチックケースを改造して冷却ファン(12Vファンを5Vで回しているので風量も少ないですが、まったく無音のレベル)を取り付けました。これでCPUの温度はmaxで46℃、夏場でも計算上70℃を超えないので、ギリギリ常用も可能な状態になりました。

<のちほど写真を掲載予定>

RaspberryPi1でもこれだけ使える感触なら、ちょっと前のマルチコアで低消費電力のAMD E-350やIntel Celeron J1800などを使用した安く(RaspberryPi3の購入と変わらない値段で)手に入るマザーボード/PCで十分でないかと思えてきます。実際、E-350のノートPCで、起動に若干時間がかかるもののWindows10が実用レベルで動作するのを確認しています。

実際の環境をどうするかは、暫く悩むことになりそう

 

最後に

RaspberryPiへの今後是非サポートしてほしい事

  • USB3ポート
  • Giga-LAN
  • microSDのUHS-II対応

これで、単独でデスクトップ、ファイルサーバーとして使用できる最強のボードマイコン?となるでしょう