Linux(Xubuntu)のアプリケーションについて
お勧めのアプリケーション
xubuntuをインストールすると初めから基本的なアプリケーションがインストールされていますが、Windows10からの移行だとこのままでは物足りませんので、少しアプリケーションを追加します。
◆ブラウザ
標準では、FireFoxがインストールされています。このままでも良いのですが、より軽い動作が期待できるChromiumにすると古いパソコンでも幸せになれると思います。ただし、まだまだ主流のFlashplayerや、著作権保護のDRMに未対応なので、快適に使うには少しインストール手順が必要となります。
まず、Chromeをインストールします。そのあとChromiumをインストールします。こうするとChromeのFlashplayerとDRM機能をChromiumから使えるようになります。(Chromeをインストールしない方法もあります)
Amazon Prime Videoを見る為には、Chromiumに拡張機能「User-Agent Switcher」(提供元: https://www.esolutions.se)を入れます。そして、先にインストール済みのChromeのUser Agentを調べて(Chromeで、https://www.esolutions.se/whatsmyinfoをアクセスする。)、「User-Agent Switcher」のChrome for Ubuntuを編集して最新のUser Agentに書換えます。
さらにVP8/9ハードウエアコーデックをサポート(i3-7xxx以降、Nvidia gtx950/gtx1030以降)出ない場合は、youtubeを快適にみる為に、Chromiumに拡張機能「h264ify」を追加して、youtubeがvp9を使用しないようにします。また、HD動画が重い場合は、「h264ify」の60fpsブロックを有効にします。60fps動画を30fpsに間引きして表示することで、そこそこ鑑賞できるようになります。
補足1:
上記の手順で、AmazonPrimeVideoが再生できない。Flash動画でFlashPlayerが認識されない場合などは、Chromeで動作するのを確認後、Chromiumを一度削除、再度インストールするとうまく行く場合があるようです。
補足2:
なぜ、Chromeではなく、Chromiumなのか? オリジナルソースはGoogleとはいえオープンソースで、Chromiumの方が動作が軽い為
◆メール
標準でインストールされるThunderbirdで問題ないと思います。Windows版もあります。
◆ファイルマネージャー(Windowsでいうエクスプローラ)
標準でインストールされるThunar ファイルマネージャーで問題ないと思います。
◆動画プレーヤー/DVDプレーヤー
標準でインストールされるParoleでも問題は少ないと思いますが、より軽く標準でほとんどのフォーマットに対応して、Windows10のメディアプレーヤー的なSMPlayerを推奨します。SMPlayerは、mplayerのフロントエンドなので、同時にmplayerもインストールされます。SMPlayer経由でmplayerを使用することで、ハードウェア動画再生支援などが自動的に設定され、操作性もユーザーフレンドリーになります。Windows版もあります。
ちなみにYoutubeも「動画のURLのコピー」してSMPlayerでURLを開くで軽快に表示されます。
SMTubeを入れるとブラウザなしでSMPlayerからYoutubeから見たい動画を探して再生できるようになります。
sudo add-apt-repository ppa:rvm/smplayer
sudo apt-get update
sudo apt-get install smtube
◆音楽プレーヤー
先のSMPlayerで良いと思いますが、音楽専用にこだわるなら定番の「Audacious」が安心と思います。
◆画像表示/簡易修正
表示だけなら、標準でインストールされるRistrettoでも良いと思いますが、多少の編集は出来ると便利ですので、nomacsが良いと思います。そこそこ軽いですし、トリミング、色彩補正などちょっとした修正もできます。
◆グラフィックツール
PHOTOペイント系の定番はgimpですが、ちょっととっつきにくいのと、初心者(一般ユーザ)には機能が多すぎたり、起動時間が多少必要などありますので、Kritaをお勧めします。ちゃんと日本語入力も対応しています。Windows版(Windows Storeからだと有償ですが、直接ダウンロードなら無料)もあります。
ただし、「ソフトウェア」からインストールした場合、日本語表記にできないようです(2019・1月現在)ので、インストール後、ターミナルコンソールから「sudo apt install krita-l10n 」を実行します。これで日本語表記が選択できるようになります。
ドローイング系は、定番Inkscapeでしょう。Windows版もあります。
◆オフィスソフト
標準でインストールされるLibreOfficeで問題ないと思います。パワーポイントも使う方は、「ソフトウェア」からLibreOffice Impressをインストールします。Windows版もあります。
標準でインストールされているものが不安定な場合、以下の手順で最新安定版をインストールします。私の環境では、システムがフリーズするなどの現象が発生したので、以下の手順で入れ直しました。
ソフトウェアで、現状インストールされているLibreOfficeをすべて削除後、
sudo snap install libreoffice
これでLibreoffice関連がすべてインストールされます。
◆家計簿・経理ソフト
GnuCashが日本語の解説もされており良いと思います。「ソフトウェア」からGnuCashをインストールします。
◆エディタ
Linuxといえば、viが有名ですが、一般向けではないですし、標準でインストールされているmouspadで十分とは思いますが、もう少し便利なgedit をおススメします。
◆動画変換
HandBrakeでしょう。Windows版もあります。「ソフトウェア」からインストールできますが、最新版を使いたい場合は以下
sudo add-apt-repository ppa:stebbins/handbrake-releases sudo apt-get update
sudo apt-get install libdvd-pkg sudo apt-get install handbrake-gtk handbrake-cli
日本語で表示されないかもしれませんが、慌てずにOSを再起動してみます。それでも日本語表示されない場合は、日本語 Remixのページにあるトポロジーの追加をして、Updateします。(日本語で使用するなら、はじめからこれをやっておくと良い)
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/bionic.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
sudo apt update
sudo apt-get upgrade
このあと、一度再起動して、更新を確認して更新します。これで日本語表示になります。
◆CD/DVD書込み
Xfburnでしょう。
◆動画編集
Shotcutでしょう。Windows版もあります。
snapが使えるので以下で簡単インストール。
sudo apt install libsdl2-dev
snap install shotcut --classic
VAAPIでハードウェア エンコードを使用する場合にグラフィックカードを使用しているとIntel CPUのQSVを認識してくれない(バージョン 18.12.23)ので、QSVを使用したい場合は明示てきに指定する必要があります。「高度」「その他」に以下の記述を追加します。「D128」は/dev/driの下を確認して適当なものを設定します。
vaapi_device=/dev/dri/card*
vaapi_device=/dev/dri/renderD128
ちなみに指定したdeviceが正しいかどうかは、「vainfo –display drm –device /dev/dri/renderD128 」(例)で対応する機能を確認することでできます。
◆パスワード管理
KeePassXCでしょう。ほとんどのプラットホームで共通に使用できますし、割符キーを使えば、セキュリティも万全となります。
KeePassXCをセットアップして、KeePassXCブラウザ統合を有効にして、ブラウザ側に拡張機能「KeePassXC-Browser」を組み込んでおくと幸せになれます。
「ソフトウェア」でインストールできるものは少々古いようで、KeePassXC-Browserから警告されることがあるようです。最新版をインストールできるようにします。
sudo add-apt-repository ppa:phoerious/keepassxc
sudo apt-get update
sudo apt install keepassxc
◆ドキュメントビュア
Okularをおすすめします。PDFやテキストをサムネイル付きで見られる便利なツールです。
Okularは様々フォーマットに対応して、動作も軽いので良いのですが、残念ながら、(2019.2時点)ePUB(電子書籍)の縦書き表示に対応できていません。ほぼ同じ見た目と機能で、縦書き表示もできる「Atril Document Viewer」の使用をおススメしたいと思います。
◆電子書籍
calibreが便利そうです。Windows版もあります。
書庫管理、書籍フォーマット変換など多彩な機能があり、ビューアーも備えています。
残念ながら、縦書き表示には対応できていないので、縦書き書籍の閲覧には別途ビューアを用意しないといけません。
手持ちの書籍の管理と手持ちのKindleへの配信などができるようですが、USB接続して、Documentsファルダーに作成したAZW3ファイルを置いちゃうのが簡単です。
プラグインにより機能拡張ができ、購入したDRMで保護された書籍を気に入った方法で読むこともできます。しかし、今の日本の著作権保護法では、使用法次第でアウトですので、ここでは記載しません(たくさん記載された記事が散見されますので、そちらをご参考にしてください)。
◆Adobe Flashplayer
まだまだ必要なサイトがあるので。chromeを使用であればはじめから含まれているので不要です。
「設定」->「ソフトウェアとアップデート」の「他のソフトウェア」でCanonical パートナーリポジトリが有効化して
sudo apt install adobe-flashplugin
sudo apt install browser-plugin-freshplayer-pepperflash
◆画面キャプチャ
ソフトウェアから「simplescreenrecorder-mardy」をインストールすれば良いのですが、現時点(2018.1)では日本語フォントが化けてしまいます。化けないようにするには、以下のようにフォントを指示する方法がありますが、他にも影響する可能性もあるので、おススメしません。
sudo mount -o ro,bind /usr/share/fonts /snap/core/current/usr/share/fonts
最新のsimplescreenrecorderをインストールすれば、日本語も正常に表示されます。
sudo add-apt-repository ppa:maarten-baert/simplescreenrecorder
sudo apt-get update
sudo apt-get install simplescreenrecorder
このソフトを使うと、パソコンの画面を動画で記録できます。
補足:
iphone/ipadと使われている方は、まだiTunesを使われている方も多いと思いますが、iCloud(有料でもかなり安い)を使い、Linuxからicloud経由してデータを共有できます。
Chromiumに拡張機能「iCloud Dashboard」を追加しておくとより簡単にアクセスできます。
残念ながら音楽データなどは、この方法は使えないので、iphoneに「EZMP3 Player 」をインストールして、ファイル転送するような手法になると思います。(iphoneは持ってないので未確認。ゴメンナサイ)