Toshiba Aurex SB-220 を改造 その2
トーンコントロール回路の電磁シールド
缶詰の蓋を材料にしっかりした電磁シールを作り、最終対策としました。
左右の周波数特性の違いの原因
低音域も少し違いますが、10KHz以上の高音域が大きく特性が異なります。
原因を調査した結果、もともと回路パターンとRLシールドケーブルなどで左右のクロストークが大きく、特にLからRへの漏れが大きい(ラインインピーダンスとパターンの違いにより左右でクロストークの大小の差分が出ている?)のと、ラウンドネス回路のR側信号にぶら下がっているセラミックコンデンサ(ラウンドネス ON時に広域をブーストするパーツ)がクロストークで微妙に働いてしまっていることが分かった。
ボリュームのCTに接続しているラウンドネス回路を取り外すと左右が誤差程度の差分(左右のクロストークが比較的大きいので、最近のアンプなどに比べると随分違うが(^-^; )となる。
左右の周波数特性の違いを減らす対策
ラウンドネス回路のR側信号にぶら下がっているセラミックコンデンサをパターンではなく空中配線に変更しました。これで50kHz辺りでのハイ上がりはなくなりましたが、相変わらず、10Khz以上でのLからRへのクロストークが大きいので、インピーダンス差が少ないボリュームに交換しました。
念のため、ボリュームにも電磁シールドもしておきました。
これにより左右とも許容範囲?、少なくとも心情&試聴的にも許せる程度になりました。おそらくバランス ボリュームも左右特性の良いものに交換すると良いのでしょうが、MN型の2連ボリュームは安物でも高価な(本体を入手した価格より高い)ので、今回は見送り。
さらにホワイトノイズの原因の多くはライン周波数の倍数の様なのでブリアンプ部の電源平滑コンデンサを470uFから1000uFの容量UPしました。
(この取り付けに基板に穴をあける必要があり、ミニルータを使用しましたが、調子が悪すぎましたので、前の記事のルーターの改造となりました。)
手持ちのボリュームはローレットシャフト出なかったので、できるだけ違和感が少なそうなポテンショメータシャフトに対応したツマミを手配しました。
上がオリジナルで、下側が今回入手したもの
中国から直送のようで入手までに13日程かかりましたが、綺麗な仕上げでした。
上のオリジナルに対して、若干径が大きいのとアルミ削り出しで重量感があります。
仕上がり試聴
新しいボリュームも違和感なく、少し大きくなったのと艶消しの感じで、全体的に高級感が出たように思います。
自己満足ですが、良いんです。(^_-)-☆
音は、もちろん好みのままで、音の定位がくっきりしたように感じますし、全体的なホワイトノイズもスピーカの横を通っても気にならないレベルになりました。
ホワイトノイズは、今回部品がなく交換しなかったパワーアンプ部の平滑コンデンサーを3300uFから容量アップすればより小さくなりそうなので、余裕が出来たら交換してみたいと思います。