ステレオランプがつかないジャンクで入手したPIONEER FM STEREO TUNER F-2050をリペアしました。
実家で仕事をする機会が増えそうなので、リペア後実家にAUREX SB-220と接続して設置しました。
さて、リペアの内容ですが、
故障の状態:
・ステレオランプがつかない。
・片チャネルから音が出ていない。
調査の結果:
・PLL FM Stereo Demodulator PA1001の故障
Pre-Ampの出力がなく、Pilot信号生成回路に信号が渡っていない。
・AF Amplifier PA1002の故障
AFアンプ自体は動作しているが、片チャネルだけミュートが解除されない。
いずれも専用ICチップなので、IC単体での入手は難しく、高価になるので、同型機もしくは同チップ使用のPioneer TX-8800などを入手して部品取りが定石となると思いますが、ここでは、実験的に外部回路で壊れた部分を補完して動作させることにしました。
外部にPre-Ampを付けて動作確認(裏付けで動作実験)
あっさり、ステレオランプはついて、ディレイの影響など心配でしたが、私の耳ではちゃんとステレオになっていて違和感はありません。
表側に付け直しました。
PA1002のミュート回路は、私の使用ではあまり必要ではないので、ミュート回路をパスしました。
パスついでに電解コンデンサをフィルムコンデンサに変更。(思いのほか音に変化がありました)
あと、これらのICの動作電圧が良く使用されている電圧(推奨電圧?)より低い電圧でしたので、安定化電源の基準電圧に下駄(ダイオード)をはかせて少し電圧を上げました。(温度補償など多少問題はありますが)
後は、調整して完了と....
FMチューナーを調整するための機材は手放してしまったので、実放送などを利用して耳調整しました。
ちなみに回路図は入手できませんでしたが、海外モデルのTX-3000/KU(こちらのSCHEMATIC DIAGRAMなら探せば見つかります)のFM部とほぼ同じ回路のようなで参考にできます。
趣味の範囲であれば、高価な専用の機材は不要と思いますので、格安の調整機材を作れないか画策中(妄想中)
その題材の1つがこれ
FMトランスミッタ ポータブル ミニワイヤレス FM トランスミッタ 70MHz~108MHz オーディオ ステレオ FMコンバータ 新品価格 |
プラグラマブルなFM トランスミッター KT0803L このチップは日本では単品で入手できない模様…..残念。
しかし、この製品のコントローラchip(PIC?)を自前のPICやAVRなどのマイコンに付け替えることでLCDを含む筐体も流用でできてしまうかもしれない(妄想)
ヤフオクでは、「小型デジタル ステレオFM送信機 76~108MHz」なども利用できそうです。(ジャンパーでStereoのON/OFFもできる模様)
StereoジャンパーSWを付けるだけで、そのままでFMチューナー調整機モドキとして利用できそうです。出力レベルは設定できないのでその部分は好みで調整と(^-^;
以前調べた時にはなかったと思いましたが、AmazonでArduinoに簡単に接続できるモジュール化した「FM トランスミッター KT0803L」が売られていました。
中国からの直送なんでしょうけど、ちょっと入手してみようかなぁ....
DingDong FMラジオ送信モジュールデジタルFMラジオ送信モジュールArduinoのためのマイクオーディオ信号ケーブル