メーカー公表仕様でわからないCOMPAQ PC CQ1140jpについて
COMPAQ PC CQ1140jpの仕様については、メーカページを見て頂くとして、2017年現在でこのPCを評価してみたいと思います。
このPCの最大の特徴は、低消費電力と静穏性(HDDをSSDにした場合)
低消費電力については、HDDをSSDに変更することで、14W(定常時)~31W(高負荷時)程度と常時通電でも気にならない程で、いまでも十分通用すると思います。
静穏性についても、FANはCPU冷却用の低速回転の小型FANのみなので、ほぼ無音。但し、HDD搭載時はHDDの音が大変五月蠅いので、静穏性を生かすには、SSD化が必須となる。
最大の欠点は、ネットワーク接続が100Mbpsであること
チップセットがAMD A50M FCHですので、SATA性能は6Gbpsと十分ですが、ネットワーク性能がネックでファイルサーバーとしての用途には向きません。(実力性能として4MB/s 程度なので、SATA性能をまったく生かせない。)
このPCのCPU AMD E-450は当時の評価だとRadeon HD6320(CPU内蔵)で高性能を思わせる記載が見受けられますが、動画再生支援ができる程度で特に優れているわけではありません。ただ、非力なCPUを補助するGPUとしては十分な性能があるとは思います。
なんか、ここまでの内容だと、使えないじゃん!!
と思ってしまいますが、
実は、まだ十分に使えます。
但し、低消費電力と静穏性を生かすには、HDDのSSD化は必須と思います。
何に使える?
ずばり、
- EC管理業務などのブラウザ端末
- Windows環境に依存しない事務作業
- メディアプレーヤー
など、SSD化とlinuxの利用で、格安の割に使える環境が構築できます。
最後に
このPCで残念だったこと
- 先にも書いたネットワークが100Mbpsであること。1Gbpsなら……
- PCI Express x1を搭載してくれていたら、リビングメディアPCとして大成できたかも
ジャンクで入手される方へ
筐体は、mini ITX マザーが搭載可能ですが、電源取り付けパネル穴がありませんので、ACアダプタでの使用が前提となります。