COMPAQ PC CQ1140jp (APU AMD E-450)オーバークロック

掲載日: / 更新日:
COMPAQ PC CQ1140jp (APU AMD E-450)オーバークロック

COMPAQ PC CQ1140jp (QF212AA-AAAD)にXubuntuをインストールしてみた

暫く放置状態だったこのAMD Fusion APU E-450デュアルコア・プロセッサー 搭載のデスクトップパソコンを立ち上げてみました。

相当前にWindows10なら、どのくらい動くか確認で入れただけなので未認証。とりあえずはWindows Updateも勝手にして動いているようですが、未認証は未認証、以前にUbuntuで使用した時より随分動画再生が軽くスムーズ(綺麗)なのをざっくり確認後、いくつかの派生UbuntuのLiveDVDで動作確認した後、一番良い印象だったXubuntuをインストールしました。

Windows10で実用的な動画性能だったので、ハード的には動画再生能力に問題はないようですが、やっぱり比較的軽量なXubuntuでもギリギリで再生している感じで余裕がありません。

動画の再生は、Amazonプライム動画をFirefoxで再生して確認しています。

AMD Fusion APU E-450をオーバークロックする

Windows10がノーマル状態で余裕をもって動画再生できているわけだから、もっとまとうな手段で対策もできそうなものですが、すでにHWアクセラレータも使っているはずの状態なので、E-450をオーバークロックしてしまいました。

『AmdMsrTweaker』をインストールします。

johkra/amdmsrtweaker-lnxにある64 bit executableを取ってきて、展開します。

展開したファイルを、パスの通ったフォルダに「amdmsrt」にリネームして移します。

当然、実行属性を付けます。

# sudo chmod +x amdmsrt

cpuidをインストールします。

# sudo apt update

# sudo apt install cpuid

これで準備は整いました。

実行してみましょう。

# sudo modprobe msr
# sudo modprobe cpuid
# sudo amdmsrt

これで、現在のAPUの設定と設定可能な範囲が表示されます。

どうやら、機能としては3.3GHzまでオーバークロックできるようです。

実際にオーバークロックしてみます。core電圧も設定できますが、既に設定できる最大値ですので、電圧指定の「@1.35」は省略可能です。

# sudo amdmsrt P0=26.4@1.35

「26.4」は「27」でも設定できる値に丸められるのでざっくりで指定できます。max「33」

Windows10で動作させた時ほどの余裕はありませんが、少し安心して動画再生できる感じになりました。

ログイン時に自動的にオーバークロックさせる

ログインのたびに、コマンドをたたくのも面倒ですので、ログイン時に自動的にオーバークロックするようにしました。

適当な名前(ここでは、amd_overclock.shとします)で、オーバークロック シェルスクリプトを作成します。

#! /bin/sh
# modprobe msr
# modprobe cpuid
# amdmsrt P0=26.4

管理者権限で実行しないといけませんので、

「セッションと起動」で、「自動開始アプリケーション」に登録する際に

sudo /usr/local/bin/smd_overclock.sh

と登録しますが、このままでは、パスワード入力が発生して都合が良くありません。

そこで、「smd_overclock.sh」の時だけ、sudoをノーパスワードに設定します。

# sudo visudo

以下を追記します。<username>は自分のuser名

<username> ALL=(ALL) NOPASSWD: /usr/local/bin/smd_overclock.sh

これで、再起動しても初めからオーバークロック状態で起動します。

再起動後、コンソールターミナルで、

# sudo amdmsr

これで現状の設定が表示されれば、成功です。

追加....残念

この方法は、BIOSから得られるMaxクロック以下でないと、実際の動作には反映されていませんでした。

高速化できたと勘違いは、同時に様々な設定を並行して試していた為だったようです。

以下のCPUの簡易ベンチマークを行ってみましたが、設定値にかかわらず結果に変化はありませんでした。

# sysbench –test=cpu run

BIOS起源のcpufreqの持つ上限設定値を変更もしくは無視する方法がないといけないようです。

BIOSの制限を無視するように「ignore_ppc=1」を設定してみましたがダメでした。

.....

いろいろ試している結果で、目的の用途ではほぼ満足できる動作(Windows10で動かした時と同等かそれ以上?)となってきたので、無理やりのオーバークロックの必要性がなくなってきているので、ひとまずここまでとしよう....

 

終わり

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA