プチ 音質改善したPanasonic SB-HD75ですが
低音が強すぎるのかと対策したのですが、やっぱり高音が出ていないようで、オカシイ….
もう一度分解して、スピーカーのネットワークを調べてみました。
裏側に振動防止のゴムやケーブルにもスポンジをかぶせてあり、部品&ケーブルも接着剤で固定してある等、最低限の回路でちゃんと作っているように見えます。
LOW側は、6オームのスピーカーに0.27mHのLが直列されていますので、3.5kHzがカットオフ周波数に設定されているようです。が、High側がおかしい….
High側は、6Ωのスピーカーに1.5オームの抵抗(アンプ側)と1uFの無極性電解コンデンサが直列に接続されていました。これではカットオフ周波数が26kHz???変なことになっているように思います。実際High側からの音が…..
で、8KHzを鳴らしてみると....音がめちゃ小さい....
しかも、High側の接続は、わざわざプラス側とマイナス側を逆に接続しているように見えます。(後で、SP単体の極性試験をした結果、やはり通常とは逆に接続されていました。)
いざ、2Way スピーカーのネットワークを改造
そんな大げさなことではないですが、改造内容は、
- カットオフ周波数が3.5kHzあたりになるよう無極性電解コンデンサ1μFを4.7μFにする。
- High側のスピーカーの接続を正しく(?)接続する。
4,7μFは本当はフィルムコンデンサが良いのでしょうけど、あいにく手持ちにありませんでしたので、先日ふる~いアンプから外した沢山の電解コンデンサの中から、10μFを2個使った簡易無極性電解コンデンサの5μFで改造してみました。
交流にして15V程度と少々、耐圧が心もとないですが、大音量で鳴らし続けることはないですし、とりあえず、お試しということで(^-^;
元通りに吸音材モドキも入れて
完成!!
試聴してみました
ちゃんと高音出ています。
アンプは、ちゃんと好みの音で鳴ってくれるのですが、特性測定の結果や無音時のかすかなノイズが気になり、調査中のAurex SB-220に、ちょっと協力してもらいました。そのうえは、HOでジャンクで入手して、簡単な修理とお目覚めのエージングの結果、快適に動作しているSANSUI CD-α317にも協力いただいて、試聴しています。
まぁ、ミニコンポ用スピーカーですのでそれなりではありますが、まともに聞ける感じになりました。
最初に使ったAudio Check CDで位相チェックなど一通り確認しましたが、問題ないようです。
やっと、しっかりしたエンクロージャーの作りと低音の強めに出る特徴に、高音がバランスよく出るようになった感じです。
暫く、こちら↓を聴いていました。
1本最後まで試聴してしまいました。
以前は耐えられなかったので、かなり改善されたということでしょう。
手元で
これが眠っている方は、保証はしませんが、試してみてはいかがでしょう。
ネットワークごとこちら↓に入れ替えるでも良いかもしれません。
注意:
もし試される方がいたら、比較的リスクが低い場所ではありますが、最悪はアンプを壊すので、コンデンサーは、耐圧が十分あるものを使用してください。やたら高価な海外製のもの↓でなくて、
一般的なフィルムコンデンサー 4.7μF250Vなどなら100円以下で購入できると思います。
例えば、http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-11712/ など
直接、お店で購入できない場合、送料が発生してしまいますが、Amazonで購入なら、
送料を計算すると、Primeユーザーなら高価なDayton Audioの方が安くなるようですので、通販で購入ならオーディオマニアから高評価されている海外製のフィルムコンデンサー を試すのもありかもしれません。