電源を入れる前にDACを分解してみた
購入価格が大変お安いのと、技術大国になった中国製なので、電源を入れる前に中身をチェックしてみます。
つまらない問題(製造不良など)で、すぐに故障は嫌ですし、技術者の端くれとしては中身を吟味したい誘惑には勝てません。
購入したDACの製品の構成
商品は簡易的な袋に入っていて中身は、本体の他、USB電源ケーブルと簡単な英語の説明書
説明書のSpecによると、対応Sample rateは、32,44,48 and 96kHz (48は148と誤記?)
外部電源は、5V DC@2A ??? でも消費電力は、0.5W(max)
ん~、商品は技術の輸入もあり(日本からの設計・製造・検査技術の流入が大きいと個人的には思います)随分と立派になっているのに、こういうドキュメントのいい加減さは、昔からあまり変わっていない....ドキュメントをしっかりするだけでも商品の信用度は上がるんだけど、大陸と島国の民族性の違いなんでしょうか
DACの御開帳
ん?電解コンデンサにコネクタ、LEDだけ????
そんなわけないですよねぇ
洗浄してないようで、汚いでも、現状ハンダ不良はなさそう。
写真では分り難いですが、オーディオPINコネクターのところのハンダが今一つ安心できる感じではないので、ここだけハンダ付けを補強して、全体を軽く洗浄しました。(水で洗ったわけではないですよ^^)
出来上がりの写真はピンボケだったので省略(^-^;
344Cの刻印のChip(U2)がDACでしょうか?Cirrus LogicのCS4344相当品?
そうすると、一番大きい印字がない謎のIC(U1)はマイクロプロセッサでしょう。他の方のレビューによるとシーラスロジック社製のCS8416だそうです。
Q1/Q2のTrが出力バッファー兼フィルターの一部でしょうね。 ミュートで、LRは、CS4344からコンデンサを介して出力されているようです。
思うに、Specが、96kHzまでとなっているのはプロセッサICの性能がギリギリなのか、344Cシリーズには96kHzまでのものもあるので、製造時期によって保証できないが、192kHz対応のチップが乗っている場合があるってことなんでしょうか。(中国製の闇?)
内部のレギュレーターで電圧を3.3V降下させて使用しているようで、品質の悪い5VACアダプター電圧が高かったりもしますと、(レギュレータのspec的には十分なマージンはあると思いますが)長期にわたると負担がかかり故障の原因になりますし、音質にもなんらか影響もあるでしょうから、注意が必要かもしれません。ちなみに供給電圧が4.8Vより低い場合は、レギュレータの動作が不安定になるので、PCのUSBコネクタからの電源供給(古いPCとかだと0.5V近く電圧降下している場合もある)は気をつけた方が良いかもしれません。
まとめ
結局、よくわからないままですが、これでちゃんと結果を出せているので良くできています。
不具合が出ないうちは、このまま使用して、不具合(故障?)が出るようなら、もっとちゃんと解析したうえで、改造スペースなどないですし、アンプに内蔵も視野に入れて、344Cの6pin(FILT+?)にでもコンデンサの追加など検討してみたいと思います。
外れさえ引かなければ、性能は十分、抜群のコストパフォーマンスでおススメできるDACの一つです。
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