ストレス解消&勉強?で電子工作やオールドオーディオの修理などで使用する為に、最近、ジャンクでIWATSU SS-5704 20Mhz オシロスコープを入手しました。
入手直後は、簡単な清掃程度で何とか利用できるレベルで動作していたのですが、気温が上がり室温が30℃を超えるようになってからグランドレベルが安定しなくなり、レンジの接触不良もあり、レベル読みだけでなく波形観測すら怪しくなってしまいました。
修理するか、修理は他に譲り、新たに入手するか….
結局、修理を進める一方、テスターだけで故障個所特定が難しいのと交換部品の入手に出費が必要な場合も考えて、オークションでの新規入手も視野に物色も並行して進めることにしました。(最低入札価格でのみ入札、競合入札となったら下りるルールで参加)
ことごとく、入札したオシロスコープは落札できず....
修理の方は、少しでも温まるとCH1/CH2ともにGND設定でもレベル変動が始まることから、垂直増幅アンプVertical Main Amplifierの基板のどこかに問題があると推測して調査をすすめました。
写真はコンデンサ交換後で、オレンジのフィルムコンデンサ4個が新しくしたものです。
回路図を見ながら、テスターで追いかけました。
ちなみにこの部分の回路は、SS-5705とプリント基板の共通化の結果か?SS-5705の回路図に近い回路になっているようです。(もちろん、ない機能の回路はありません)
結果、最終段のトランジスタの入力までは問題ないようです。
(テスターで電圧の揺れのあるなしだけの判断なので....汗)
こんな時はアナログテスターが良いのですが、また壊してしまった( ;∀;)ようで、デジタルテスターで追跡
120Vラインの変動と最終段のトランジスタの劣化を疑いました。
高耐圧トランジスタは手持ちになかったので、オークションで探しつつ、別の原因を探りました。
120VラインでRCフィルター/積分回路を形成しているフィルムコンデンサーが若干温度も高いようで怪しい雰囲気でしたので、トランジスタの前にフィルムコンデンサーを入手して交換してみることに
外して容量を測定してみると、バラツキも大きく、いずれもスペックに対して20%以上容量が減っていました。
結果、修理した本人もびっくり!(^-^;
完璧です。
見事にグランドレベルが安定しました。
なんだか全体的な発熱も少なくなったような落ち着いた雰囲気を感じます。(まさに気分でしょうけど)
トランジスタの手配前で良かった。実は保守用にジャンクの同型も入手を検討していました。
気を良くして、接触不良が分かっていた部分も保守。
触れる場所は、無水アルコールで掃除、コンタクト部分にだけ接点復活剤を塗り、触れない部分は、無水アルコールやライターオイルをしみこませてカチカチ
通常使用する分には、まったく問題ない状態になりました。
パチパチ
私が大学生だったころの製品で、1979年?製造のようで39年位経過しています。これだけしっかり動くのは立派なものです。
当時、日立がトランジスタ製格安オシロを販売していたのをバイトでお金を貯めて買ったのを覚えています。同時期の製品ですが、当時の新品で入手したものより、39年経たこの子の方がシッカリしている(信頼と安心感がある)ように感じます。
当時、岩通と言えば、(私の中では)テクトロに次ぐ、入手したくても高嶺の花だっただけはあります。